ブーベ氏の埋葬 【シムノン本格小説選】

ブーベ氏の埋葬 【シムノン本格小説選】
ジョルジュ・シムノン
Georges Simenon
長島良三
河出書房新社
2010年12月30日
2件の記録
- 叢の虎@noname4462026年8月2日読み終わったこの本に出てくる「ブーベ氏」という人物、作中では様々な人間が「この人物ではないか」と考察しているが、おそらくその全てに当てはまっているかもしれないしそうではないのかもしれない。 …と私は考えてみる。 それはそれとして情景の書き方が上手い。読んでいて脳内にその情景がありありと浮かんでくるようだ。 例えば冒頭の「散水車が回転箒を軋ませながら、車道に水を撒いて行く」という文章に続く「それは、まるで車道の半分を黒っぽく塗りたくったようだ。」という文章。これだけで簡単に作品の世界観に浸れてしまう。

