昭和の東京映画は名画座

4件の記録
- ぺけ@Nashio_abc2025年4月11日読み終わった読書メモ読書日記@ 電車2025.4.11. 読了 不思議な読後感の本だったのでメモ かつて都内に無数にあった名画座について、劇場ごとに 「何年に『◯◯』という番組で開館、何年に改装、何年に館名が変わる。私はここであれを見た、これを見た。近所に変な喫茶店があった。何年に閉館、最終番組は『××』…」 という淡々とした個人記録が続き、合間合間に思い出したように近所の風景なども挟まれる。 正直、エッセイと呼ぶにはあまりに素っ気なく、と言ってデータ本と呼べるほどに徹底しているわけでもない。 ただ、続けて読んでると、その素っ気なさが妙にクセになる。 特に池袋エリアは、あんなところにこんなにたくさんの映画館がニョキニョキと生えては消え、生えては消えしていたのかと驚いた。その記録の量そのものと、それを淡々と書き記す筆致のギャップに、大袈裟に言えば栄枯盛衰の無情みたいなものを感じた。 劇場の変遷を長々と記して、「建て替えられたビルに映画館は入らなかった」の一言で終わっている章など、もはや“ハードボイルド”では?贔屓の引き倒し? 都内でも、取り上げられているエリアが偏っているので読者を選ぶけど、土地勘があってお散歩好きであれば、ジワジワ味が出てくるスルメ本………かもしれない、ひょっとしたら。地図もあるし。
- ぺけ@Nashio_abc2025年4月10日読んでる読書メモ読書日記@ 電車メモ P211に出てくる、中野の「水をワンカップ酒の容器に入れて出してくる、床の傾いた名曲喫茶」、過去に何か他のエッセイでも読んだ気がする。行ったことないのに情景が目に浮かぶ。それがなんのエッセイだか思い出せずムズムズ たまには近所のボロボロの名曲喫茶にも行こうと思った。映画館の本なんだけど。