宮沢賢治論

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- 星@hosikuzu_012025年5月7日読み終わった『銀河鉄道の夜』は偉大な文学作品には及ばない、という趣旨の記述が登場し、思わず驚いてしまった。本書の中では、童話やファンタジーは他のジャンルより下位に位置づけられるべきだ、という考えが繰り返し示されており、その点については首をかしげざるをえなかった。 『銀河鉄道の夜』についても、ファンタジーとして「その限度において」稀有な作品だと論じられている。童話やファンタジーにはジャンルとしての限界があり、この作品はその枠の中では優れているが、それを超えるものではない——そんな見方が全体から滲んでいる。