順列都市(下)

順列都市(下)
順列都市(下)
グレッグ・イーガン
山岸真
早川書房
1999年10月1日
9件の記録
  • 雨垂
    @amadare__
    2026年1月14日
    面白かったけど、これはどこまでいってもフィクションじゃないか? いや、もちろん、フィクションであることは最初から分かっているわけだが。 エリュシオン世界の設定が、自分の考える「死後の世界(第二ステージ)がこうだったらいいな」に似ていたので、非常に参考になった。 主観時間と客観時間とか、不死の世界でのそれぞれの振る舞い方とか。まぁ崩壊したんですけども。 エリュシオン世界の崩壊へと繋がる要因は、もしかしたら現実でもそうなのかもしれないと思わせてくれた。 本当は神のような上位存在が、創始者として最初の大枠を作ったりしていたのかもしれないけど、人間たちは人間にとって筋の通った答えを見つけ出してきた。人々は世界の謎を解き明かしてきたかのように見えるけど、それはそう見えるだけで、実際は別解に合わせて世界の方が姿を変えてるだけかもしれない……。 その発想は確かに面白かった……けど、エリュシオンってコンピュータで計算された世界じゃないのか。生粋のエリュシオン生物であるランバート人が独自に作り出した理論の方がランバート人のコミュニティ内で力を持つのは分かるが、なんでそれに合わせてエリュシオン人の世界が崩壊(内破)するんだ。 まぁ、最後にマリアが言っていたように、「もっと深いレベルのルール」があり、それに応じた挙動をしてるだけかもしれない。その解明パートは、物語の主題とは関係ないからこの物語はここで終わりなだけで。 にしても、この小説、変な男とそれに振り回される女ばっか出てくるな。 ピー←こいつ、変すぎる。ケイトのことが好きなのに、それはそれとして『百年の孤独』のアウレリャノ・ブエンディア大佐(晩年)みたいなことばっかしてやがるし、別にケイトが凍結してても、そもそもあんまり会わなくても別にいいのかよ。もっとメイクラブしろよ。 ケイトはケイトで、仮想現実にコピーとして生きている割に、現実世界の方が楽そうな思考をしている。 そんで、ダラムとマリアはどの流れでセックスしとんねん。どういう情動してんだ。 こいつら分かんねぇわ……。 トマス・リーマンは……完全に同一な人間なら何度シミュレーションしようが同じ結果が出るはずだけど、エリュシオン内のトマスは記憶がどんどん溜まっていくからシミュレーションするごとに少しずつ別の人間へとなっていき、最後の最後でようやく別の行動を取れたんだな。それはいいけど……もうちょっと早く何とかならなかったか? 記憶が残ってんだから女がなにを言い出すかも分かるだろ。なんで毎回殴っちゃうどころか同じ台詞を言っちゃうんだよ。むしろそれは殺しにいってるだろ。いや、自身の罪悪感と向き合う自傷行為だと思えば同じことしちゃうのも分かるか。にしたって繰り返しすぎだが、都合のいいアンナを作るとかもしないし。向いてないんじゃないか、不死。
  • 雨垂
    @amadare__
    2026年1月7日
    こんなに未来になっても、親子や恋人の関係性は大して変わんないんだな。 今のところ、出てきたカップル三組のうち二組が破局している。
  • ムギ山
    ムギ山
    @mugi-yama
    2025年11月22日
  • ムギ山
    ムギ山
    @mugi-yama
    2025年6月20日
    第三舞台の『朝日のような夕日をつれて』という芝居のラストシーンに次のようなセリフがあって、 ……有限な分子が、有限な組み合わせを、無限な時間のうちに繰り返すなら、何億、何十億年後かに、もう一度あの時と同じ分子配列が、偶然にできあがる。 その時、私は、あの時と同じ状態でそこにある。 …… リーインカーネーション。生まれ変わりを私は信じます。…… 「塵理論」って要するにこういうことなんでないかなーというユルい理解で読んでったのだけど、まあややこしい。ちなみに塵理論では、上記の「朝日」理論に加えて「塵によって再構成された存在が自己認識できる」「<順序>を無視することができて因果律が意味を持たない」という特徴が、第1部「エデンの園配置」で説明されていた(ような気がする)。 この第1部は物語の設定というか建付けの説明とキャラクターの紹介にかなりの部分を費やしていて、正直言ってヒジョーに読みづらい。ていうか退屈である。理論の細部の解説に興味が持てればあるいは面白いのかもしれないけど、上のようなユルい理解で済ませようとしている私のような読者は、残念ながらそうは思えなかった。 しかし第2部「順列都市」に入るといよいよ物語が動き出し、ぐいぐい読ませられる。そして主人公たちがランバート人とコンタクトを図ったあとは「えっ、そっち?」という展開で意表を付かれるというか、この人の中心的な関心ってやっぱこれなのねという印象。(近作は読んでないのでわかんないけど)『宇宙消失』『万物理論』と本作は、このテーマを手を変え品を変え描いているわけである。えー何と申しましょうか、大したもんだなあと思いました(なんだそりゃ)。 訳者あとがきによると「原作では各章題がタイトルのアナグラムになっているので、翻訳でもそれを踏襲した」ということだけど、結果的にまるきり意味不明な言葉になってしまっているので、そこは英語の章題をそのまま掲げるだけでよかったんじゃないかしら。 the Encyclopedia of Science Fiction というサイトのイーガンのページを見ていたら、Quarantine, Permutation City, Distress, Diaspora の4作を Subjective Cosmology シリーズとしてまとめていて、やっぱそうなのねと思ったことであるよ。
  • ねこさん
    ねこさん
    @nekosan
    2025年3月14日
  • unyue
    unyue
    @unyue
    2025年3月8日
  • 或哉
    @arcana
    2025年3月7日
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