むすび田 "文庫版 鉄鼠の檻" 2025年3月5日

文庫版 鉄鼠の檻
とにかく分厚い小説を読む読書体験がしたい!と本屋で1番分厚い文庫本を探して買った思い出。 その分厚さに反して内容はとてもすっきりしていて分かりやすかった印象だった。登場人物は多いしその分描かれる人間関係も複雑。けれど京極先生の流れるような文の巧みさによって絡み合う人間模様がスっと頭に入ってくる。「鉄鼠の檻」は私が初めて百鬼夜行シリーズに触れた本だったが、それでも最後まで楽しく読めたのは、ひとえに京極先生の技量あってのことだとつくづく思う。
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