ゆき
@yu-ki
p61
ちなみに水仙の学名は、ナルキッソス。
ナルシスト、ナルシシズムといった言葉の語源となった、ギリシャ神話に登場する美少年の名前です。水に映る自分の美しさに恋するあまり、ナルキッソスは水辺から離れられなくなってしまい、やがてそのまま水仙になってしまった
ゆき
@yu-ki
p83
〜リアリティーを与えたくて、執筆当時のぼくは縄文時代についてあれこれ勉強していたのですが、そのとき、出会い頭の事故のように「人間の愚かさの根源」に気づかされた気がしました。
簡単に言うと、こういうことです。
縄文時代は、人々が争った形跡がほとんど見られないほど平和な時代でしたが、弥生時代になるとこれが激変して、いきなり人々は殺し合うようになります。つまり、稲作が入ってきたことで、人々は土地と水の利権の奪い合い、「地面に線を引いた」のです。
〜
分け合い、与え合っていた縄文時代から、奪い合い、殺し合う弥生時代へ。
ゆき
@yu-ki
p100
雨夜の月(あまよのつき)
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決して見ることのできない、雨の夜の月を言い表す言葉なのですが、これが転じると「存在しているのに見えないもの」の喩えとして使われるのだそうです。
日本語って、つくづく詩情豊かで美しいですよね。
ゆき
@yu-ki
p147
メメント・モリ
死を忘れるな、という意味の警句です。
ああ、そうかーー、とぼくは胸裏で頷きました。
装丁家の「死」は、ぼくに「生」を意識させてくれたのです。
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今日からぼくは、死を意識することで生を輝かせて生きる
ゆき
@yu-ki
p175
ぼくは前々から思っています。
言葉とタンポポは似ているなぁーーって。
タンポポが命をつなぐ綿毛(種)を風に乗せて飛ばせるように、ぼくらは「言葉」を飛ばすことができるからです。
「言葉」は、口伝はもちろん、書物になったり、インターネットを介したりして、世界のどこへでも飛んで行き、拡散される可能性を秘めています。そして、その「言葉」と出会った人に、大なり小なり影響を与えます。
影響を与えるということは、つまり、「言葉=エネルギー」なんですよね。使い方ひとつで、自分や他人の人生をも変えてしまう可能性がある、いわば「飛ばせるエネルギー」です。
ゆき
@yu-ki
p194
人は、生きていれば、大なり小なり心に傷を負います。
ずっと無傷でいられるなんてことはありません。
だからこそ、ぼくは、あえて自分の心についた「小さな傷」まで、ちゃんと気づいてあげて、そして、その傷が癒えるまで、しっかり見守っていたいな、と思うのです。
ゆき
@yu-ki
p201
人間という生き物は「形」に限らず、色彩、音、感触、味、匂いなどに感動できる、という才能を天から授かっています。そして、ぼくは、「人生の価値を決めるのは、手に入れた財産の多さではなくて、味わった感情の質と量である」と思っているタイプです。

