なおまる "総理の通訳が語るーー世界で戦..." 2026年3月29日

なおまる
@naomaru
22ページ 「スキルは掛け算」と言います。別々に磨いてきた複数のスキルを組み合わせることで、キャリアにおいてその効果を相乗的に高めるという考え方です。 たとえば、「プログラミング」✕「デザイン」。プログラミングができれば、機能的なウェブサイトやアプリを作れるかもしれません。 しかし、そこにデザインのスキルが加われば、機能も見た目も魅力的なプロダクトを作ることができるでしょうし、開発チームへのディレクションの役割で活躍できるかもしれません。 英語力も同じです。しかも、英語は、他のスキルと比べて組み合わせを選びません。
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26ページ 基礎力はすでにある。あとはその磨き方と実践への戦略意識の問題です。
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35ページ 聞くに、少なくとも米国人は、相手の英語の正しさやアクセントを気にすることはほとんどないのだそうです。もちろん、日本人の多くが特に(スピーキングを苦手とすることは認識しているものの、我々日本人が外国人のいわゆ「カタコト日本語」に過敏に反応するのとは全く感覚が違う、とのことでした。 たしかに、これまでわたしが仕事を共にしてきた海外パートナーや取引先との関係性を思い返してみると、彼らの根底には、日本の製品品質、高度な社会インフラ、教育水準、秩序正しさなど、あらゆる「日本らしさ」への敬意がありました。ベースとして彼らは、わたしたちの声を聞きたがっています。 しかし、多くの場面において、わたしたち日本人がそうした期待に応えきれていないのも事実です。「
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50ページ 基礎文法の学習が、その後の語学習得の土台を作ってくれたと感じます。つまり、主語(S)、動詞(V)、補語(C)、目的語(0)の4要素からなる基本5文型の理解が、英語の熟達には極めて重要だということです。なぜなら、どんなに洗練された表現も、文章にする際はこの基本文型の構造の中で使用されるからです。
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94ページ 「自分はメールのやりとりが中心なのでまずは初級レベルで大丈夫」という方もいるかもしれません。しかし、このような目標設定は、残念ながら今後ますます立ち行かなくなってきます。およそ全ての単純な英語コミュニケーションが、AIとその関連技術によって代替されていくことが予想されるからです。実際、わたし自身も、大事な英語 の資料やメールは、自分で作成した素案を ChatGPT に読ませ、さらに洗練された表現を提案させるようにしています。もちろん、最後に採否を決めるのは自分自身なので、細かな語彙の運用や表現を目利きできるだけの力量は必要になるのですが、文章を読んで理解したりメールを書くだけの英語力の価値は、相対的にますます下がっていくと思われます。 したがって、やはり目指すべきはここでいう「上級レベル」です。個と個が真正面から向き合い、互いの理解を深め合う場。そこで求められるのは、語る内容だけでなく、全人格要素を総動員して相手を動かす力です。
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99ページ アメリカ・ドミニカン大学の心理学者ゲイル・マシューズ(Gail Matthews)による実証研究では、被験者を「目標を心の中で思い描くだけ」「目標を書き出す」「目標に向けた行動計画を書き添える」「計画を友人に伝える」「さらに友人に進捗を週次報告する」など5つのグループに分けた結果、紙に書いたグループ(目標を書き出したグループ以上)は、そうでないグループよりも達成率が高かったという結果が得られた。
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100ページ 「ネイティブが使うフレーズ集」などは英語そのものに関心を高めてくれる材料として非常に有用ですが、それらを使いこなすにあたっては、文法の構造的な理解がやはり重要となります。
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100ページ 中学校英語に代表される主語(S)、動詞(V)、補語(C)、目的語(0)といった基本文型の理解とそが、どんな複雑な文にも応用できる基盤
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101ページ 長期的に見れば、構造把握がしっかりしている人ほど後々の伸びが顕著である
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101ページ 実践に向けたヒント ●中学英文法の総復習を1冊仕上げる たとえば、「中学3年間の英文法をダイジェストで学べる参考書を2~3週間かけて一気に仕上げる」といった目標を立ててみてください。忙しい社会人でも、起床後すぐ・通勤・寝る前の15分などの隙間時間をフル活用すれば、1~2冊の基本書は意外とすぐ終わります。
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102ページ ●文法を意識しながら短い例文を声に出す 「S、V、O、C」の構造を意識できる例文を口頭で反復練習してみましょう。題材は、できるだけ簡単な英語が書かれている教材をおすすめします。音読をする際には、「ああ、ここに動詞、ここに目的語」と意識しながら行うとより効果的です。毎日数分でもいいのでこの練習を繰り返すことで、文法の定着が早まります。
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102ページ 実務メールやチャットで文法の型を確認する ビジネスメールでもチャットでも、文章を送る前に「主語・動詞・目的語(補語)の位置」が合っているかを素早くチェックする癖をつけてください。長文になりすぎる場合は、一文を分割するなどの工夫を意識的に行うだけで、読みやすい英語が書けるようになります。
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118ページ 英語力向上のためには「質はもちろん大切だが、まずは一定の量がなければ始まらない」という事実を受け止めましょう。
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119ページ 毎日1時間を「死守」する 習慣化と分割学習の観点から 学習心理学の研究では、集中して学習する「マス・プラクティス(集中的訓練)」よりも、短時間でもこまめに行う「スペース・プラクティス(分散学習)」の方が定着率が高いことが繰り返し示されています。 「暇ができたとき一気に何時間もまとめて勉強する」より、 「短い時間を毎日積み重ねる」方が、脳に負担をかけず記憶に定着しやすいのです。 忙しい社会人が1時間を確保するための現実的な戦略として、以下のような方策を自ら生活に組み込んでみましょう。
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122ページ 根深い完璧主義と「恥」への忌避意識が、英語に対する日本人の「苦手意識」の原因の1つを生んでいることは、とても残念なことです。「失敗=恥」という捉え方自体はまだいいのですが、「恥」→「自分の価値が失われる」といった結論は発想の不健全な飛躍です。わたし自身も、会話や通訳の現場における盛大な失敗によってその場から全速力で逃げ出したくなるような「恥」を何度も経験しました。しかし、その「恥」の感情こそ、その根底に存在する「上達したい」という自分の強い願いを顕在化させる重要な装置なのです。 繰り返しになりますが、「恥」→「自分の価値が失われる」、あるいは、「自分はやっぱりだめだ」という結論への飛躍は不自然です。不自然であるにもかかわらずこのような思考に囚われてしまうと、今度は自己防衛の本能が作動し、さらなる挑戦を回避するように自分自身を説得し始めます。
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124ページ ●積極的に失敗できる機会を探す 「失敗できる」機会を積極的に求めましょう。英語に限らず、大人になるほど積極的に「恥」をかくことの重要さをしみじみ感じます。キャリアを重ね、専門性や経験が深まるほどに、わたしたちは失敗=恥を避け、知的な柔軟性と成長機会を自ら停滞させてしまいます。 しかし、人間の学習プロセスは、成功と失敗体験の両方で作られます。無難な成功だけを求めていると、成長の幅も無難な範囲にとどまってしまいます。小さな失敗を繰り返すほど、成長の機会は増えるのです。そして、失敗の機会を増やすには、自分の能力以上の機会に身を置くことが近道です。海外との電話会議や、英語でのプレゼン、国外の取引先との商談など、真剣勝負の機会に自ら身を投じてみてください。
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137ページ わたしの個人的なおすすめは'NHK World Japanのポットキャストです。報道らしく、洗練された無駄のない表現が多用されている一方で、速度や発音も比較的聞き取りやすいのが特徴です。また、扱う内容も日本国内の政治・経済に関するニュースや、日本の立場から見た国外情勢がほとんどであるため、日本人として海外の人と議論する際の材料として大変重宝します。たとえば最近(本書執筆中の2025年2月現在)であれば、日本国内のインバウンド事情、国内税制度の問題、北朝鮮による拉致問題など、日本人であればある程度話せるように準備をしておくべきトピックについて、正しい英語表現とともに知識を得ることができます。
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138ページ ●実践方法 中級レベルになっても、必ずスクリプトがあるものを選び、音声を再生する前にざっと読んで意味をつかんでおきましょう。初級と同様に、この時点で知らない単語を辞書で調べたりする必要はありませんが、少なくとも文脈からその単語の意味を推察しておくといいでしょう。最終的に辞書で調べるとしても、その方が記憶に定着しやすくなります。 次に、実際に音声を聞きながらスクリプトを見ずにシャドーイングします。音源とシャドーイングの間隔は、短くて問題ありません。難しいと感じたら、間髪を入れずに復唱するようなシャドーイングでも構いません。聞き取れなかった箇所や、発音が難しくて不明瞭になってしまう単語は繰り返し確認し、苦労なく発声できるようになるまで美践を繰り返します。
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140ページ わたしがよく聞いているのは、Matt Abrahams の Think Fast, Tallk Smart」、 Simon Sinek の A Bit of Optimism、Mel Robbins の The Mel Robbins Podcast」です。特に「Think Fast, Talk Smart」はお気に入りで、最もよく聴く番組です。司会者のエイブラハムズはスタンフォード大学ビジネス・スクールでコミュニケーション論を教える教授で、毎回政財界からさまざまな著名人を招き、コミュニケーション、リーダーシッブ、イノベーションなど、多岐にわたる分野で明日から使える実践のヒントを届けています。エイブラハムズの英語はお手本のように明瞭で、テンポはゆっくりでありながら、用いる表現は非常に洗練されて切れ味があります。独り語りではなくゲストとの対話形式で進行するのも重要なポイントで、質問の投げ方、答え方、相手の話に対する相槌の打ち方など、ネイティブの知識人同士が実際にどのような会話運びを行うのかを学ぶ上で非常に参考になります。さらにスクリプトも公開されているので、シャドーイングの教材としても最適です。
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142ページ とにかく、正確に聞き取ることと、発音を習得することを意識してください。 聞き取れない箇所はメモしておき、後ほど何度も繰り返しながらマスターするという点は、初級・中級者向けの実践と同じです。 上級者レベルで重要なのは、単なる復唱にとどまらず、「内容の理解」をきっちりと行うことです。これは、実際のビジネス会話において、相手の発言を咀嚼しながら、次にどのように応答するかを同時に考える訓練として役立ちます。そのため、気になった単語やフレーズはメモを取り、後で復習するのもいいでしょう。
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