青信号
@aoshingo123
2026年4月12日
人間不平等起原論
Jean Jacques Rousseau,
ルソー,J-J.,
J.J.ルソー,
平岡昇,
本田喜代治
読み終わった
@ 自宅
この本はタイトルの通り、人間の不平等がどのように生まれたのかを扱っている。
内容は序文を含めて、大きく三つの部分に分かれている:
第一部では、まず議論の前提として「自然に生じる不平等」と「人為的に生じる不平等」を区別する。そして、人間がまだ社会に入る前の「自然状態」を想定することで、人間の本来の姿と不平等の起源を考え直そうとする。
第二部では、その自然状態における人間のあり方が説明される。社会が成立する以前、人間は自己保存の本能(自己愛)と他者への基本的な同情(憐憫)をもとに行動し、比較的孤立しながらも自足的に生きていたとされる。この段階では、人と人を比べる必要も依存関係もほとんどなく、制度としての不平等はほぼ存在しない。
第三部では、社会の発展とともに不平等がどのように生まれていくのかが描かれる。人間が集まって生活し始めると、他人の評価を気にするようになり、比較や虚栄が生まれる。さらに、私有財産や分業の発展によって人々は互いに依存するようになり、自由は次第に失われていく。その後、法律によって経済的な差は制度として固定され、政府の成立によって権力の差も強まっていく。