頭がよくなりたいさかい
@skiprocess
2026年5月10日
物価を考える
渡辺努
気になる
“インフレ率2%を目指す”とよく聞くけど、なんで2%?と疑問を持ったので読んでみました。
2%の数字に関わるポイントは”物の価格のばらつき”と”労働者の働く意欲になる潤滑油”のふたつです。
本書では”インフレは悪なのか?”という問いに対して、物の価格が上がること自体は悪ではない。価格の硬直性によって生まれる価格のばらつきが人々の消費や企業の生産活動の意思決定に狂いを生じさせることが問題だと記されていました。値上げ対応が早い店と遅い店があり、インフレ率が高くなるほど、このばらつきは大きくなります。
また、労働者の働く意欲を下げないことも重要です。本来は、労働者の生産性が高ければその分賃金を上げ、逆に実力が伴わなければ賃金を下げるべきです。しかし、賃金の上昇率の差が大きいと働く気力が下がるし、上昇率がマイナスになると納得を得られなくなる。同じ会社で働いているのに、同期の賃上げ率が自分より高かったり、前年よりも給料が下がったら、働く気力も確かに失せますよね。
以上より、価格のばらつきをできる限り抑えつつ、労働者の働く意欲を損なわないのが”インフレ率2%だ”と解釈することができました。
他にも、日本はなぜ慢性デフレに陥ったのか、その原因を作ったのは政府なのかそれとも消費者である我々なのか、など興味深い話題もありました。

