
Ryota
@Funatoku_ryota
2025年3月27日

切れた鎖(新潮文庫)
田中慎弥
読み終わった
機械書房の岸波さんに「田中慎弥はキャリア初期がオススメ」と聞いて買った本。160ページちょいのボリュームだけど、文章に謎の迫力と握力があって、読み応えがある。
家族と土地に縛られつつ、過去のトラウマや疑念、引っかかりをきっかけに、狂気と妄想に引き込まれていく「不意の償い」「切れた鎖」も面白かったが、川端康成文学賞を受賞した「蛹」が、カブトムシの幼虫を主人公にして走り切っててこれも凄かった。
