Yuu
@detour4721
『正義のアイデア』をそのまま読むのはしんどそうで、まず解説書的なの読んでおこうと思って購入してみた本。しかし「『正義のアイデア』の広い意味での翻訳」と序文にあるように、解説書というよりそれを原作に再構成した翻案のようなものだった。つまりは著者版の『正義のアイデア』でほぼ別もの。著者の解釈や色が前面に出過ぎていてその解説書あるいはセンを知りたいという目的には微妙な本に思う。ここにいるのはセンではなく著者。
原著と同じ章構成ではあるけど、原著から引用して解説、というスタイルではなく、それぞれを要約し再構成というような感じ。しかしこれが混乱のもとで、原著の要素と著者が加えた独自のものが混じりあっていてセンなのか著者のものなのかが全然わからない。あまりにも強すぎる物言い違和感を覚え、原著の該当箇所を開くとかなり慎重に展開されてたりするし、断定的な言い方もされていない。そういったことがよくある。「ふつうは〜」など規範的な言葉が目立つが、なのでこれも著者独自のものでセンの立場ではなさそう。読むにしても原著と突き合わせて読まないといろいろ誤解しそうな一冊に思った。あとサイコパスという言葉が複数回出てくるが不適切に思う。
