
天紅袍
@tencha
2026年7月13日

重慶マニア
近堂彰一
「特異な地形を有する重慶の都市の様子が8D魔幻都市として一気に拡散。それまでの『街が古い』は『レトロで浪漫』、『辛くて食べられる物がない』は『本場で辛い物を食べてみたい」、『階段ばかりで疲れる』は『他都市にはない特色』、『二度と来ない』から『一度は行ってみたい』へと中国人の評価は180度変化した」(p2)
かつてここまで一都市にマニアックにフォーカスした本があっただろうか。個人的には広州マニア、福州マニア、太原マニアetcがほしいところ。
重慶はぼんやりと日中戦争時の臨時首都、重慶爆撃などしか知らなかったが、こんな山城都市(高層団地は高低差ゆえ1階と4階と10階にそれぞれ入口があるとか)だったのかとか火鍋温泉まであって火鍋好きすぎだろうとか。
重慶爆撃は日本が忘れていけない事だが一方現地ではかつての防空壕に火鍋店を開いたり納涼場所にしたりととさすがにたくましい。
いまいち場所と事柄が一致していなかったが、日中戦争時に武漢(南京陥落後の臨時都市、その後重慶に移転)「日本軍に向けて反戦放送をした長谷川テルも当然重慶に移って活動していた事や、西安事件を起こした楊虎城が幼い子を含む家族もろとも殺された中米合作所があったのも重慶だったとか、また革命古典として有名な『紅岩』の舞台も重慶の共産党員収容所だったとか、さまざまな歴史が重慶で起こった事が改めて分かった。
※読了日 2025年7月11日