ドゥルーズ "ギュンター・グラス「言われね..." 1900年1月1日

ギュンター・グラス「言われねばならぬこと」
ギュンター・グラスの『言われねばならぬこと』はイスラエル批判とユダヤ人批判を意図的にあるいは無意識のうちに混同するドイツに対する挑発であったと理解。 論争というより、グラスに対する人格攻撃のオンパレードで終始読んでいてしんどかった。西側のダブルスタンダードを鋭く批判したグラスがむしろ歴史的誠実性にちゃんと向き合ってきたことをグラスの作品と言動から筆者は論証している。むしろ、グラスを非難する彼らのロジックにはイスラムフォビアがあり、レジスタンスをテロとみなすようなコミュニケーション的理性の落とし穴が垣間見られる。 歴史的に様々な虐殺が起きてきたのになぜ、ショアーのみが絶対視され、その道具化が肯定され得るのかやはり、理解できない。 東ドイツ出身者が右傾化していること、イスラエルを批判することがタブー視されている現状を鑑みるにグラスの勝利。というか、東西ドイツ統一の荒っぽさを当初から指摘していたのは勇気あるし、すごいな。パレーシアを体現しようとした人とは言える。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved