羊博士
@sheep_phd
一生、読み返し続ける本だと思う。
偉大な知的営為には大まかに発明と発見の2種類があると。ホロンの概念は後者の発見に属すると思う。
ホロン以外の章も読んでいて気持ちがいい。論理的すぎる文章は退屈を生み出すことが多いが、そのような平坦さが全くない。
「死馬に鞭打つ」はそれがよく出ていて、ベイトソンやポパーに似たアクロバティックな論理が見られる。
後半に批判の対象となりうる「薬物による人類の制御」の提言があるが、薬物は手段の一種(たとえ)であると思う。
脳の大脳辺縁系など本能を司る階層と系統発生的に最も新しい部分である新皮質との間における不調和の解消
これを解消できればケストラーは薬物に拘らないと思う。
総評としては、もっと読まれるべき本であるし、絶版状態が悔やまれる。

