
うーえの🐧
@tosarino
2026年9月24日

読み終わった
ビジネス書
⭐️⭐️
不確実な時代を生き抜くための、たった一つの答え――『バリューのことだけ考えろ』
「AIに仕事が奪われる」「終身雇用の崩壊」「キャリアの正解がわからない」——そんな不確実性に満ちた現代において、私たちビジネスパーソンは何を拠り所に働き、どう生き残るべきなのでしょうか。
アクセンチュア、デロイト、PwCという名立たる外資系コンサルティングファームで20年以上サバイブし、パートナーにまで上り詰めた松永エリック・匡史氏は、その答えをたった一言で言い切ります。
「バリュー(付加価値)のことだけ考えろ」と。
本書『バリューのことだけ考えろ』は、表面的なスキルやきれいごとを排し、ビジネスの最前線で圧倒的な成果を出し続けるための「泥臭くも本質的な思考法」を叩き込んでくれる、劇薬のようなビジネス書です。
■天才を凌駕する「凡事徹底」の哲学
コンサルタントと聞くと、生まれ持った「地頭の良さ」や「鮮やかなフレームワーク」を駆使する天才肌を想像するかもしれません。
しかし著者は、そうした才能の差をあっさりと認めます。その上で、凡人が天才に勝ち、クライアントから真に選ばれるための武器は「凡事徹底」にあると断言します。
どんな小さな約束も必ず守る。絶対に嘘をつかない。相手の期待値を的確にコントロールし、常にその期待を1%でも超え続ける。
こうした「当たり前」を極限まで研ぎ澄ますことで生まれる強固な「信頼」こそが、AIにも秀才にも代替できない、あなただけの揺るぎないバリューとなるのです。
■「議事録」は最強の戦略ツールである
本書の実務的な白眉は、若手の雑用と見なされがちな「議事録」や「会議」に対する強烈な視点の転換です。
著者は議事録を単なる備忘録ではなく、「プロジェクトを支配するための戦略ツール」と位置づけます。
「決まったこと」「決まらなかったこと」、そして「誰が・いつまでに・何をするのか」を確定させ、責任の逃げ道を塞ぐ。
さらに、会議の参加者(座組)をどう設計するかという組織のポリティクス(政治力学)にまで踏み込んだ解説は、百戦錬磨のプロフェッショナルならではの生々しい知見に満ちています。
読めば明日から、会議に対する解像度が劇的に変わるはずです。
■「個のブランド」で生きる覚悟
会社の看板が一生を守ってくれない時代、真の安定とは「好きな場所で、誰とでも働ける力」を持つことです。
本書は、安易なワークライフバランスの罠に警鐘を鳴らし、「自分自身の名前(ブランド)で勝負する」ことの覚悟を問うています。
会社のためではなく、自分自身の市場価値を最大化するために「バリュー」に全集中する。
その究極のエゴイズムと当事者意識が、結果としてクライアントや組織にも最大の貢献をもたらすという逆説が、著者の熱量の高い言葉で語られます。
■真のプロフェッショナルへの第一歩
今の仕事に行き詰まりや停滞感を感じている人。自分の市場価値に漠然とした不安を抱いている人。そして、「もっと圧倒的な成果を出したい」と渇望しているすべての人へ。
本書は、明日からのあなたの行動指針を変え、キャリアを一段上のステージへと引き上げるための強力な羅針盤となります。
「バリューのことだけ考えろ」——このシンプルで痛快なメッセージを全身で浴びて、真の自立したプロフェッショナルへの一歩を踏み出してみませんか。
手元に置いて、何度も読み返したくなる一冊です。
