
薄氷楓
@kaede-usurai
2026年9月30日
カール・シュミット
蔭山宏
読み始めた
現代日本社会においてナチスを絶対悪と見なす風潮は根強いが、そもそも何故ナチスが台頭するに至ったのか、背景的な事情を込みで学ぶ機会はほとんど無かった。
ともすると、中学・高校でさらっと触れる事はあったかもしれない。しかしながら、コンプライアンスの偽善性を念頭に置いた上で吟味する土壌はまるで無かった。
ナチを称揚するつもりは無いが、「ナチを称揚するつもりは無いが」と一言断らなければ何も語れない今の社会状況は、本質的な部分でナチス・ドイツとそう変わらないのではないか、という疑念を払拭できない。
私は社会構造の歪みをあらゆる場面で目にしてきた。「より良い倫理」を打ち立てる事によって、それらが改善されると信じきるほど楽天的ではいられない。
「より良い倫理」は、むしろ社会的立場の弱い人間の心を圧迫し、権力者の横暴を加速させている側面がある。
果たして何が我々の首を絞めているのか、どうしてこんなに生きているのが辛いのか……それを考える上でシュミットの議論はヒントになりそうな気がしている。