サク "ピュア" 2025年1月17日

サク
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@saku_sf
2025年1月17日
ピュア
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小野美由紀
サク
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「ピュア」 男女逆転の世界は、現代社会への批判を持つ。逆転した世界でも、結局現実世界と同じような悩みを抱えているところが面白いと思う。女たちが男達の捕食者となる冒頭のインパクトと、抗えない本能と理性とで拮抗するのが良かった。 「バースデー」 肉体が女から男に変わることで、中身が同じだったら、今までと同じ関係が続けられるか?ひかりが戸惑いつつ自問していく様と、周りの人々の反応がリアルだと思う。同一性とは何かとか、人が形にこだわる理由は何なのかとか、そういうことを考えさせられる話だった。
サク
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「To the Moon」 月人が数百万年前まで個がなかったと言う設定とか好きと言う感情はなく、溶け合うだけと言う理解を持ちながらも、半分人間の親友が人間を取り込んだ後どうなったのかとか、色々と疑問はある話だった。 「幻胎」 ニキやゼスは今の私たちと同じ人類なのか?とか本当に培養されていたのは新人類だったのか?という点で疑問は残る。話の中心は新人類誕生ではなく倒錯した親子関係や近親相関にあるのだろうけど、個人的にはそれ以外の所が気になったし、元恋人の心のタフさが異様な感じがした。
サク
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「エイジ」 ピュアの世界の地上の様子が読める短編。バイオ人間を使役する憲兵がいて、ある意味男たちの間には一千年前と同じ古典的社会があることが判明したのが面白かった。 「身体を売ること」 身体がモノ化しつつも、自分の心に気づき守ろうとするリタと、モノ化する男達の姿が強烈なディストピア。身体に執着しなくなる社会構造の変化を描きつつ生体への憧れも描かれているところが良かった。
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