ぺけ
@Nashio_abc
2025年8月24日

今のことしか書かないで
大槻ケンヂ
心に残る一節
P189
「あの、「孤独死」っていう言葉が嫌いなんですよ。たとえ人がひとりで死んだとしたって、彼が孤独だったかどうかなんてわかんないじゃないですか。確かにひとりで死んだかもしれないけれど、誰かや、何かと心ではつながっていて、さみしくなかったのかもしれないじゃないですか。それは信心でもいいし、遠く離れていても心の奥底で共感し合っていた人の存在でもいいし、いっそ音楽だっていい。彼に大好きな音楽があって、もう死ぬというその時に彼の意識の中でその音楽が鳴っていたなら、それだけで彼はもう完全な孤独とは言えないでしょう?だってその時共にあるのだから……」
「そうしたら、そんな人間に対して事情も知らずに「孤独死」なんてさびしい呼び方は絶対にするべきではないよね。人の死に際に区別をつける必要はない」