
とまと
@hon_yom
2025年3月8日

長くて短い一年
山川方夫,
日下三蔵
読んでる
ちょくちょく読み進めている。カレンダーのように1〜12月の話が1話ずつ収録されているので、その月の話をその月に読むと楽しいかも。まだ3月なので今から読む人は充分追いつけそう。私も再読する時はそうしようかな。
登場人物の恋愛観がはっきり描かれた作品が多くて、「付き合うなんてめんどくさい!遠くから眺めて自分の理想を好き勝手重ねて、ひっそりと愛でていればいいんだ。むしろ勝手な理想に塗り固めておいて、そのような彼女が現実に存在しないということこそ愛の条件なんだ!」みたいなスタイルの人が目立つ気がする。現代の“恋愛離れ”とか“推し活文化”みたいなものを予見していたのだろうか……。これに限らず、山川方夫は50年以上前に現代で問題になっているアレコレを的確に指摘していて、未来が見えていたのかなーとその鋭さに少し恐ろしい気持ちになることがある。
