
euy
@euy
2025年11月29日

実在とは何か
大熊玄
読み終わった
「善の研究」の第2編「実在」の全文を、一文一文分かりやすく解説してくれてるので、初学者にはめちゃめちゃありがたかった。
一文一文丁寧に読むことで、西田幾多郎が頑張って説明しようとしてたんだなってのがよくわかった。
自分も他人も一つの実在、宇宙全体が一つの実在、みたいな考え方は、西洋的な考え方からすると突拍子もないのかもしれないけど、日本的というか、自分にはけっこうすっと理解できる感じがしたし、そういうふうに考えるとちょっと生きやすくなりそうに思った。
著者の西田幾多郎への愛が随所に感じられたし、あとがきで引用されてるアリストテレスの言葉「教養は、順境にあっては飾りであり、逆境にあっては避難所である」も、この本全体にマッチしててすごくよかった。
