
ぱる子
@paluko
2025年12月11日

一部読んだ
「宮本武蔵」パートのみ読む。直前に収録されている「北斗の人」は以前、単行本で読んでいる。司馬サンは明らかに北斗の人、千葉周作のほうに好意的な書きぶりと感じた。あるいは吉川英治のベストセラー小説で流布した「純粋な求道者」武蔵像を歴史的事実という観点から正したかったのかもしれない。
(378頁)かれがいわゆる開悟したかどうかはわからない。ただ、その心境が一段と進んだ。(略)同時に、俗欲も強くなった。
(387頁)武蔵の後半生は、いわば緩慢な悲劇であったといえるであろう。かれは、自分にふさわしい地位を得ようとした。それが、かれにとって業になった。