V8おじさんと空飛ぶコロッケ "紙葉の家" 2026年1月15日

紙葉の家
紙葉の家
Mark Z.Danielewski,
マーク・Z.ダニエレブスキー,
嶋田洋一
読んだ。疲れたぁ。体裁とかはアクロバティックなところもあるが、ストーリー自体はかなり分かりやすいので、意外に読みやすかった。内容と実験的な体裁がかなりマッチしていて、逆にぶっ飛んだ印象はそこまでなかった。この話ならこうするしかないよね、的な。よかったです。 アメリカ的だなと思うのは、結局のところ家族の話に落ち着いていくところ。実にアメリカの小説っぽい。もっとへんてこりんな着地にしてもよいような気もするが、文字組などのガワで遊ぶ分、内容はストレートにしている感じかしら。 本筋の話よりも、短いドキュメントフィルムに対して「ここは登場人物のこういう心理が反映されていて~」とか、偉そうな論文による分析がいちいちくだらなくて、一つの事象(この場合は映画)に対する周縁部をメタ的によく再現できていて面白い。 最初はこういうのいちいち挟み込んできて邪魔だなと思っていたけど、途中からは一本の映画に対して、社会全体が寄ってたかって論評する構図が面白くなってきて、また内容も下らなくて最高だった。おかしな現象(廊下)よりも、登場人物の内面を盛んに論じるの、ありがちだよね。
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