丸天斎藤 "世界史のリテラシー 「ロシア..." 2026年1月17日

世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき
現代ロシアの自己認識に重い影を落とすタタール(モンゴル帝国)によるロシア支配について、モンゴル帝国による侵略の始まりからイワン3世までの1200後半〜1500年前後までを解説。 くびきという言葉が使われるように徹底的な支配があったのかと思えば、時代やルーシ内の諸国によって複雑な動きをしており、想像よりもはるかにフレキシブルな支配であることが指摘されている。 時にはルーシ諸国内での権威づけをモンゴルに頼り、またあるときは諸国内の戦闘でお互いにモンゴルを頼ったりといまよ異なる中世の国家観との違いがあり、すんなりとは受け入れにくい部分もある。 最後の章は現代ロシアの領土意識について。そもそもウクライナのあたりは13世紀初期には占領されても気にかけない地域だったのに、くびきから解放されるの従い徐々にルーシの一部という認識になる。くびきの間にキエフをつなぎとめていたのが政治側でなく宗教側が担っていたという指摘。 そういえば土地の認識に宗教的な立場から影響するというのは現代で言うと違和感があるのだが、政治的な支配が確立していない時代に、宗教が土地の認識に一役をになっていたというのは不思議ではないか。
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