ティ
@tea_tea_16
2026年1月13日

悪魔のひじの家
ジョン・ディクスン・カー,
白須清美
読み終わった
カー
カーのいいところとよくないところが両方出ていた(婉曲表現)。
カーを読むとき「カーの最初の一冊として友人に勧められるか?」を考えるんだけど、これはお勧めしないかな……。
ロマンス面の書き方のうまさはさすがカー。一夏の恋をした相手を一年経っても忘れられない男!ひょんなことから彼女に再会!彼女は深く思い悩んでいるが打ち明けてくれない!そこへ殺人事件!!
彼女の秘密、そこまで…?とは思うが、懸念としては当然なのでわからなくはない。
キャラとしては館の主人の妹が出色。女の子だからと富豪の父に無視され、しかし本人はお父様大好きのまま中年になった霊感おばさん。痛いが、この人はこうして自分を守ってきたんだな……と思うと憎みきれない。
微妙な点としては、
なんか……いつもに増して……文章がまだるっこしくない!!?!
さらに密室もので左側の窓がどうこう…横からどうこう…という話が続くわりに見取り図がなく、わからん場所の細かい話のターンが続き、彼女はいつまで経っても事情を言ってくれず、フェル博士は例によってもったいぶり……。
これをいつものカーのウィットに富んだくそだるい言い回しでずっとしてるのでだんだんうんざりしてくる(個人の感想です)。大したことない話をだるい言い回しで長引かすな(個人の感想です)。
せめて…部屋の見取り図があったら……嬉しかったな!
このイライラを経ての解決編に爆発力がないので日和ったように感じられるし、途中で突然差し込まれた友人の不倫は何!!?真実の愛なんだ!とか言ってたのにラストで急に忘れることにする…とか言い出すのも何!?本編に何も関係がない!!
読後感は「何だったんだよ」。この混沌っぷりが現実的といえばそうかもしれない。
カーを全作読もうという人や、まだるっこしいほど良いという方にはおすすめ。