
スイ
@suigetu5gou
2025年3月12日

邪悪なる大蛇
ピエール・ルメートル,
橘明美,
荷見明子
読み終わった
乗ったジェットコースターが動き出す寸前に「このジェットコースターのレールは外れている箇所がございます」とアナウンスが流れ、えっ?!と思っている間に動き出してしまった。
そんな気持ちで一気読み。
ちょっと待って!どこかで落っこちるじゃん!助けて!!と心中叫びながらの読書、こんな体験なかなかない。
前書きで、現実は理不尽に溢れているんだからフィクションもそれでもいいでしょー?と挑発したルメートル、確かに理不尽に溢れた作品だった。
でも、理不尽に翻弄され、踏みつけられることが不当だと告げてくれるのもまたルメートル作品で、私はそこがまさに好きなところなので、今作でもそれに触れられて満足。
満足…だけど、えーん!やっぱりミステリも書き続けて欲しいよう!



