
アツシ
@atsushi
娘の場合は、父親への忠誠を母親と競いあうライバル関係にみえてしまうのです
父殺しによって結束を固めた男たちの背後には、永遠に殺し合うことなく関係を深めあう女性たちの共同体がある、ということになります
これが、私が母殺しを不可能であると考える理由のひとつです
精神分析的な意味で「身体を持っている」と言い得るのは、女性だけ
女性が男性に比べてはるかに、自らの身体性に敏感である、という意味でもある
摂食障害がほぼ女性特有の疾患であるのも、女性特有の身体意識と関係がある
女性は自分が女性の身体を持っていることだけを理由として連帯することができる
母親の価値規範の影響は、父親のそれに比べると、ずっと直線的
価値観なら反発したり論理的に否定したりできるが、押し付けられるイメージは否定できない
それな従っても逆らっても、結局はイメージによる支配を受け入れることになる
男性の自己嫌悪は性格や能力といった「象徴的なもの」に向けられがち
対して女性の自己嫌悪はそれ以上に、自らの身体そのものに固定されやすいのではないか
女性身体にまつわる葛藤は、多くの場合、まず同性からの視線を意識するところから始まる
男らしさのしつけは観念的になされがちであり、一方女性らしさのしつけは、身なりや仕草といった、身体性においてなされる
母による支配は、母への反抗や批判を許さないらという単純素朴なものでない
その支配は、反抗や反発の身振りそのものをも支配してしまうような根の深さ
戦おうにも、戦い方すら相手に教わった通りでは、真に相手を打ち負かすことはできない