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@taretoki-boshi
2026年2月15日

絞首台からのレポート (岩波文庫 赤 775-1)
ユリウス・フチーク
かつて読んだ
クンデラ『冗談』に出てきて興味が湧いたため読んだ。ナチスがユダヤ人迫害と同時に行っていた共産党員の迫害。
死を前に獄中で書かれた記録。紙とペンの差し入れ、監房の見張りや原稿の持ち出しなど、2人のチェコ人看守の助けがなければ成し得なかった。
「たとえ書き終える前に絞首吏の縄が私を締め殺そうとも、あとに残る幾百万、幾千万の人びとが、その『ハッピーエンド』を書いてくれるにちがいない。」
捕らえられた状況、獄中での生活や尋問の様子、家族や同志たちのことが厳しい監視下にもかかわらず理性的に書かれている。訳注も細かく、付録の獄中書簡も心境がそのまま伝わってきてよい。
レポートの最後の一行が突き刺さる。