春 "しずく" 2026年2月26日
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@harugakirai
2026年2月26日
しずく
西加奈子
読み終わった
いつもそうだ。母は、思いがけない言葉で、私を安心させる。彼のことは、何も解決していないし、三十の私の行く末も、分からない。でも、母の「大丈夫」を聞くと、結局私は、いつだって大丈夫なのだ。山手線が一周するように、はは、私は、大丈夫だ。シャワーキャップをかぶりながら泣いている女は、さぞかし滑稽だろう。でも、私はそれを、やめなかった。「おかあさん。」と、何度も呼びながら、私はいつまでもいつまでも、泣き続けた。
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