その復讐、お預かりします (双葉文庫)

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- 朔@nova_luna2025年9月23日読み終わった心に残る一節「まあ、お互い、同じような都合のいい絵を描いていたのが、途中からデッサンの狂いに気がついた、ということでしょうね」(p.59) 凄腕の復讐屋のお話というあらすじだったから、いったいどんな殺伐とした復讐劇が繰り広げられるんだ?わくわく!と思っていたら全然そんな雰囲気じゃなかった。自分的には「タイトルの意味、そっちかーい!」なやつ。こういうの大好き。お預かりしますって、本当にただ一時的にお預かりするのね!?なんかほら、お預かりして遂行しますだと思うじゃん!違うんかい!!なるほど、そりゃあ表紙がこの色合いなわけだよ!と膝を打った。成海さんの、傍若無人に見えて不器用に優しいところがなんとも言えない好ましさでした。 「サルに負けた女」と「盗まれた原稿」が好き。