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朔
朔
@nova_luna
読書記録 | 感想も残したい | 文章は音で読むタイプ
  • 2025年10月12日
    西洋菓子店プティ・フール (文春文庫)
    「あいつはまだまだ未熟者ですから。できることを全部やろうとしてしまう」「できることを?」「引き算ってものをしらねえ。臆病なんですよ」(p.128) もっとこの本らしい一節はあったと思うけど、なんかこの会話が好きだった。亜樹さんの評価は作品を通して色々出てくるけど、良い面として捉えてる描写と同じくらい弱点や隙みたいなのも描かれてて、それがまた良い。 お菓子の表現が細かい所為でケーキがブームである。 でもストーリーはわりと重めというか、お菓子っていう甘いものを共通項にする連作小説なのにきらきらの恋愛話じゃない。登場人物の心情の変化を楽しんでいきたいタイプの人にぴったりの本でした。
  • 2025年10月7日
    そして花子は過去になる
    そして花子は過去になる
  • 2025年10月3日
  • 2025年9月28日
  • 2025年9月24日
  • 2025年9月24日
  • 2025年9月23日
    アミュレット・ホテル
  • 2025年9月23日
    その復讐、お預かりします (双葉文庫)
    「まあ、お互い、同じような都合のいい絵を描いていたのが、途中からデッサンの狂いに気がついた、ということでしょうね」(p.59) 凄腕の復讐屋のお話というあらすじだったから、いったいどんな殺伐とした復讐劇が繰り広げられるんだ?わくわく!と思っていたら全然そんな雰囲気じゃなかった。自分的には「タイトルの意味、そっちかーい!」なやつ。こういうの大好き。お預かりしますって、本当にただ一時的にお預かりするのね!?なんかほら、お預かりして遂行しますだと思うじゃん!違うんかい!!なるほど、そりゃあ表紙がこの色合いなわけだよ!と膝を打った。成海さんの、傍若無人に見えて不器用に優しいところがなんとも言えない好ましさでした。 「サルに負けた女」と「盗まれた原稿」が好き。
  • 2025年9月18日
    アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)
    期待に胸を膨らませて観に行った映画が、タイトルが映し出された時こそ感動が押し寄せてきたものの、上映時間が進むにつれ、「あれ?」と退屈を覚えずにいられなくなり、「いや、これから面白くなるはずだ」「だって、いい監督だもの」と自分に言い聞かせ、挽回を期待し、けれどそれでも気に入らない点ばかりが増していくような感覚だ。(p.175) いろんな登場人物の繋がりがどんどん広がってお話が進んでいくのがおもしろい。何回かページ戻ったくらいいろんな人が再登場する。個人的には学と美奈子の馴れ初めが好きでしたね。あと「ルックスライフ」の繋がりもおもしろかった。 ただまぁ、相関図の糸が繋がってくのはおもしろかったけど、個人的な感想としては「あれ?これで終わり?」だった。あちこちの関係性の終着点がなかったな?って感じ。期待値が高すぎたからかも?おもしろかったけど物足りないって印象。映画も観ちゃった!笑
  • 2025年9月10日
  • 2025年9月9日
    落下する夕方
    落下する夕方
    たとえば一緒にテレビを見ていても、私は華子といるという気がしない。隣に新品のハイヒールが一足おいてある。そんな感じ。(p.50) タイムラインに読了として紹介されてるのを見て気になってた一作。本屋になぜか置いてなくてより興味が湧いた。 華子の奔放さは見ている分には好きなキャラクターだから、読んでてすごく面白かった。梨果さんがすっごく一途に健吾を好きであることを示す表現も、作品を通して色々出てきて好きだった。別れた恋人の想い人が自宅に転がり込んでくる、なんてストーリーがまず異質すぎて、このあと何が起きるのかが想像がつかない感じが楽しい。物語最大の急展開には、「は?」ってなって三度見した。
  • 2025年9月4日
    星が人を愛すことなかれ
    ガラスの靴は、ふさわしいお姫様にしか与えられない。慣れないステップでそれを割ってしまった日には、また苦笑いが待っている。(p.9) 雪里に与えられたガラスの靴は、他の靴を許さなかった。四六時中履いていなければ、すぐにサイズが合わなくなってしまう。(p.81) みんなが憧れるガラスの靴だって、ブランドが違えば意味がない。高いヒールが履けるようになったことは嬉しいのに、高くなった視界に求めるものがない。(p.162) 「愛じゃないならこれは何」の赤羽瑠璃を中心とした話の続編的な短編集でした。このシリーズ、わたしの好きな灰羽妃楽姫も名前がちょこちょこ出てて、世界観繋がってるなぁって思えて好きです。通して使われるガラスの靴の例えも好き。そもそもが前作の「きみの長靴でいいです」でよく使われてた大好き表現だったせいもありますが(笑) 「ミニカーだって一生推してろ」で赤羽瑠璃のぶっとび感を最初に読んでるからこそ、「ミニカーを捨てよ、春を呪え」の冬美の視点が新鮮で面白い。普通は種明かしが逆では?と思うくらいイレギュラー。でもそこがいいです。赤羽瑠璃が赤羽瑠璃だと思って読むから面白いんです。
  • 2025年9月3日
  • 2025年8月31日
    だから捨ててと言ったのに
    だから捨ててと言ったのに
    自分のものにするのでは飽きたらず、その上で壊してしまえば、もう誰もそれを欲しくなくなり、自分の死後も誰かの手に渡ることはない。(p.160)「猟妻 / 谷絹茉優」 共通する一文から始まるアンソロジー、どれもめちゃくちゃ面白かった。ミステリーだったりほっこりした話だったりSFチックだったりジャンルが色々あるのも良かったです。個人的には「だから棄てゝと云ったのに」の一文の活かし方が最高でした。「猟妻」も、すべての意味がわかると背筋がぞくっとする感じが好きでした。一作一作は短いのに読み応え抜群です。
  • 2025年8月30日
    方舟
    方舟
    「悲しむ人が少ない方がいいってことだよね。でもさ、それって、愛されてない人は、愛されてる人より生きてる価値が低いって言ってるようなものだと思うな」(p.196) 久々にミステリーを読みましたが、評判通り最高に最悪などんでん返しなラストでわりとおもしろかったです。これだけ極限状態だと合理的にはどうとかじゃなくてこうなるのぁって生々しく描かれてるのすごかった。残虐なシーンが平気で後味悪くても良いなら一読の価値あり。やっぱミステリーもいいな。他のも読もう。 最後まで読んでから解説を読むとさらにいいです。検索するとページがパスワード付きで出てくるから絶対ネタバレ踏ませないようにしてるの面白い。
  • 2025年8月27日
    人生オークション
  • 2025年8月26日
    一橋桐子(76)の犯罪日記
  • 2025年8月26日
    わたしは孤独な星のように
    「あれ?」「あれ、じゃないよ!!自己紹介しようとしている明らかに知性のある相手を急にぶち殺そうとするなんて、むしろ野獣でもやらんわ!」「脂肪を見たら潰せ、って今までの生涯で学んできたもので」「どこのバーサーカーエステテシャンだよ!」(p.92) かなりのSF短編集で、いろんな世界を覗けておもしろい〜〜って感覚で読みました。楽しい。個人的には「Your is the Earth and everything that's in it」の空気感が好きでした。あと口語文のテンポがよくでつい吹き出してしまう。「あるいは脂肪でいっぱいの宇宙」の語り手の口調かわいくて大好き!
  • 2025年8月24日
    月の立つ林で
    月の立つ林で
  • 2025年8月24日
    世にも奇妙な君物語
    少なくとも、芽吹く前の「かもしれない」を根こそぎ奪うような大人になんて、なりたくなかったはずだ。(p.122) 「世にも奇妙な物語」がそもそも好きすぎるのでずっと気になってた本。どれも結末がすっきり!とはいかない、でも「なるほどこういうオチね」という妙な読了感で本を閉じました。モヤっと落ちるから、全部おもしろかったけど、どれが好きとは挙げにくい。第5話での展開が一番好きかな。
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