もう一度

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doji@doji_asgp2025年12月16日読み終わった以前町山智浩さんが『脳内ニューヨーク』の元ネタではないかと指摘していたので読んだ。たしかに主人公が執拗なまでにある場面の「再演」を繰り返す様子には通ずるところがあるし、最近だとnathan fielderがHBOで制作している「the rehearsal」にも近い感覚がある。けれどこの本の主人公は後半、読者の共感の余地がないくらい狂気と恍惚のなかに埋没していく。その過程はコミカルさを超えてあまりにグロテスクだけれど、ラストの展開にはまた奇妙なシュールさが後味として残った。アイデンティティの拠り所としての記憶についてのものがたりというより、脳のある種の障害を描いているような気もした。