
doji
@doji_asgp
フリーランスのライター・編集者、ときどき音楽制作
- 2026年10月4日
ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?ロビン・ディアンジェロ,上田勢子,貴堂嘉之読みたい - 2026年10月4日
- 2026年10月4日
YABUNONAKA-ヤブノナカー金原ひとみ読み終わった「藪の中」はどこかにきっと正解があるように思えたけれども、「YABUNONAKA」にはどれもが正しくてどれもが間違っているような、そんな感覚を抱いてしまった。長岡さんの「正しさ」への過剰な執着、五松の暴力的な性行為、木戸の自殺企図など、筆が乗っているところはその分読むのがしんどくで、どれもがあまりに現実的なのは「インザメガチャーチ」的でもある。 男性として生まれ、年齢的には五松に近いじぶんは、共感できないとはいえ社会からはおなじカテゴリーの生き物としてみられているのだろうなという絶望感が湧き、木戸の一連の描写には暗い気持ちになった。リコで締めくくるのも印象的で、どちらかというとかつて恋愛などをしていたじぶんは恵斗の振る舞いに近いような気もするけれど、あんな強い女性ってほんとうに存在するのかなと、そこだけフィクション性を感じてしまう。 - 2026年10月4日
事実はなぜ人の意見を変えられないのかターリ・シャーロット,上原直子読みたい - 2026年9月30日
スクリーンのなかの障害塙幸枝読み終わった映画は現実や社会を反映するものであってほしいけれど、映画制作の現場はかならずしも偏りのない環境であるわけではなく、そこに「不自然」が生じる。それでもあたかも「自然」を描いているように振る舞う映画が取り残しているのはどのような存在なのか、丁寧な分析を読む中で理解を深める意義はあると感じられた本だった。同時に、読み終わってからはしばくら、映画ってそもそもなんのためにつくられるべきなのだろうかとも考えた。 - 2026年9月26日
テクノコードの誕生ヴィレム・フルッサー,村上淳一気になる - 2026年9月26日
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕 下ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏読み終わった個人が全体性に向かおうとするものがたりこそが英雄譚であり、それはコミュニティを結束させるものでもあるというのは納得感があるようで、それはマジョリティの目線が強くないだろうか、とも思って、最後に「現代の英雄譚」と書かれているところで、そのコミュニティを脅かす社会の闇を照らす光としての現代の英雄譚がある、と書かれているところに惹かれた。全体性というのは常に構成員によってつくり変えられ続けなければならないし、マイノリティが声を上げることであらたな世界の結束と秩序を提案するために、英雄譚のような装置が必要なのかも知れない。それはどんなに小さな市井の中にも宿るものだという言葉も印象に残った。 - 2026年9月26日
友達じゃないかもしれないひらりさ,上坂あゆ美読み終わったカイリキーである上坂さんが投げた豪球をこともなげに返しつつ徐々に核心をついていくメタモンことひらりささんの応答とその展開がスリリングで、妥協せずに書こうという誠実さのぶつかり合いの果てにある「ねぇ、次いつ会える?」になんだかほろっと泣けてきてしまった。嘘のない書き手というのはすごいなと思う。じぶんを大事にできないことの魂の汚さについて書かれているところにはぶん殴られた感じがして、虚空を見つめたまましばらく機能停止してしまった。 - 2026年9月26日
読み終わった読み終わってからも思考の回転がとまらなくなるような感覚。著者が書いているように、書きたいという気持ちと性欲は似ている、というのはぼくにはどうにもわからないし、この世の多くの男が利用しているというキャバクラにも風俗にも足を踏み入れたことはない。そんなじぶんからすると知らない世界の扉を開くような本でもあったのだけれど、そこにあるのはおなじように先行きの見えないほぼ個人事業主としての不安と葛藤であって、ここに登場する人には畏怖の気持ちも覚える。われわれは「お客さんの椅子」に座った時にどう振る舞うのか、という問いも根源的なような気がするけれど、それが風俗店でのことなのか、他の日常的な場面でのことなのか、そこを隔てるのはやはり性欲の有無であって、セラピストの方が「むしろ性欲だけのほうが楽」と言っていることには考え込んでしまう。そこにぼくがそういったサービスを利用しない理由があると思う。 - 2026年9月26日
アメリカン・ポップス大全亀渕昭信読みたい - 2026年9月24日
- 2026年9月22日
アイヴズを聴くJ.ピーター・バークホルダー,奥田恵二読みたい - 2026年9月20日
ペネロピアド 女たちのオデュッセイアマーガレット・アトウッド,鴻巣友季子読みたい - 2026年9月7日
スーパーストームノエミ・ビアセットン,清水玲奈気になる - 2026年8月31日
ブラッド・コバルト コンゴ人の血がスマートフォンに変わるまでシッダルタ・カラ読み終わったこの本を読み終わってからというもの、新作のiPhoneを得意げにレビューしている動画に対して無表情になるようになり、グレタ・トゥーンベリがボイコットを投げかけているのもその通りだなと思いつつ、そんな投稿をみているぼくのiPhone 13 mini にもリチウム電池は使われている。ワイアレスでなくてもいいのにワイアレス製品を買ったその果てにはコンゴの子どもたちの死があると思うぞっとしてしまって、そのことを考えると日常生活を送るのも困難になるし、適度な心理的距離を取らざるを得ない。グリーンウォッシングしている企業も問題があるとはいえ、その購入元であるコンゴ政府のありえない非倫理性と利権の取引をする企業たちの横暴さによってサプライチェーンが編まれてしまっていて、それを解いていくのは不可能のように思えるし、かといって破壊できるかというとそうもいかない。point of no returnはとうに過ぎていて、その裏で人が死んでいる。その現実との向き合い方がわからない。 - 2026年8月31日
リミナルスペースALT236,佐野ゆか読み終わったvapor waveの猥雑さがどこか苦手で、じぶんはインターネット的なカルチャーにはまりきれないものだと思っていたけれど、リミナルスペースにはどことなく惹かれるものがあり、その理由がこの本を読んでわかった気がする。絵画や文学とあわせて紹介されているように、人気のない無機質な人工空間に感じるものには独特な美学と恐怖があって、村上春樹の小説に出てきそうな、80年代から90年代にかけてのシステム化していく社会への恐怖と疎外感もある。たしかにおそろしいのだけれど、もはや見慣れた風景でもあって、日本の地方のロードサイドのフランチャイズを見ているともはやこれもクリーピーパスタのような気がしてくる。 - 2026年8月31日
デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上 デューン・シリーズフランク・ハーバート,酒井昭伸読み終わった勝手にものすごく読み下しにくい本なのかと思ったけれどあまりに読みやすくて驚いた。もっと早く手をつけていればよかった。ドゥニ・ヴィルヌーヴのおかげでほぼ脳内にビジュアルが再生されるのもありがたい。part3公開までにどこまでいけるか。 - 2026年8月26日
組織の盛衰堺屋太一読みたい - 2026年8月26日
建築をつくるとは、権藤智之,河野直読みたい - 2026年8月24日
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕 上ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏読み終わった思ったよりも心理学の要素が強く、まあ、それはそうか、と思いながら読み進めたけれど、フロイトほどはっきりと身体的に男女を区分するというより、神話の中の性の境界はわりとあいまいで、ゆるやかに母性と父性をゆらぎながら自我が世界へと旅立っていく過程をさまざまなメタファーで描いていのだろうなと感覚的に腑に落ちるものがあった。下巻へ。
読み込み中...
