史上最強の哲学入門

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- 一世@seedo812025年3月10日読み終わった読了。哲学の導入本として有名なこの本。「真理」「国家」「神」「存在」という4つのテーマを軸に、歴史的な流れに沿ってさまざまな哲学者の思想を解説しています。 内容は決して難解ではなく、ユーモアを交えながら「哲学者たちは何を、なぜ、どのように考えたのか」をキャラクター性を立たせて紹介してくれるので、哲学の入門書として非常にとっつきやすい構成になっています。 哲学の本論からは離れるけど、商業について「商人軽視は農業保護と権力保持の2軸で起きた」「資本主義があるから街の商売は最適化される」「新商品が出ないと困る人が増えるから無駄に出続ける」という著者の見解は、経済学という観点でかなり面白いと思いました(そもそも本のジャケットがバキ!) 読みながらジャンプ+に連載されていた『実在アンプラグド』(キルケゴールをはじめとする哲学者が現代に蘇りロックバンドを結成する)という漫画を思い出しました。ある意味で尖りすぎた思想家の考えは、ロックやパンクに通じるものなのかもしれません。 哲学に興味はあるけれど、どこから手をつければいいか迷っている人にとって、最初の一冊としてぴったりの本ではないでしょうか。 ● 史上最強の哲学入門(飲茶、2015年、河出書房新社)