水晶: 石さまざま1 (岩波文庫 赤 422-1)

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RIYO BOOKS@riyo_books2024年12月21日読み終わったそれは綠にかがやき、しずかに、しかも生き生きと、星のあいだを縫って流れた。と見ると、弓形の頂點に、種々の度合でひかっている光の束の群が、王冠の上べりの波形のように立ちのぼって、燃えた。その光は、あたりの空を照らして、あかあかと流れた。また、音もなく火花を散らし、靜かにきらめきながら、ひろい空間をつらぬいた。空中の電光の總量が、前󠄁代未聞の降雪󠄁のために緊張して、このような無言の荘麗な光の大河となって、ほとばしったのであろうか。それとも、それは別のきわめがたい自然界の法則によるのであろうか。




