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RIYO BOOKS
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@riyo_books
読了した作品の感想記事を書きます。作家が作品に込める哲学、思想、主義などを出来る限り汲み取ろうと努めています。ご覧になる方にとって、これらの記事が作品と出会う切っ掛けになれば幸いです。
  • 2026年4月11日
    異邦人
    異邦人
    君は死人のような生き方をしているから、自分が生きているということにさえ、自信がない。私はといえば、両手はからっぽのようだ。しかし、私は自信を持っている。自分について、すべてについて、君より強く、また、私の人生について、来たるべきあの死について。そうだ、私にはこれだけしかない。しかし、少なくとも、この真理が私を捕えていると同じだけ、私はこの真理をしっかり捕えている。
  • 2026年4月4日
    ちいさなちいさな王様
    ちいさなちいさな王様
    おまえたちは、はじめにすべての可能性を与えられているのに、毎日、それが少しずつ奪われて縮んでいくのだ。それに、幼いうちは、おまえたちは、知っていることが少ないかわりに、想像の世界がやたら大きいだろう。どうしてランプに明かりがつくのか、テレビの画面に映像がうつるのか、理屈がわからないから、想像しなくてはならなかった。
  • 2026年3月28日
    ユートピア
    ユートピア
    こういってはなんですが、あなた方のご忠告に従って、信徒がキリストの律法に従って自分の生活を律するのを嫌がるのを見て、キリストの教義を勝手に歪め、あたかも鉛の物差しのようにそれを現実の世情に当て嵌め、その結果、どうにか両者が互いにうまくいっているのは賛成できません。結局のところ、どういう好結果が生じたかというと、信徒たちが前より一層安心して悪に耽けるようになったということだけです。
  • 2026年3月21日
    蒼ざめた馬
    蒼ざめた馬
    人びとはこのなかに意味をもとめているのだろうか?わたしは鎖の環をもとめているのだろうか?ワーニャは信じているのだろうか、神を?ハインリッヒは信じているのだろうか、自由を?いや、もちろん、世界はもっと単純だ。たいくつな回転木馬はくるくるまわっている。人びとは蛾のように火にむかってとぶ。焔のなかで死んでいく。なにもかもおなじことではないか?
  • 2026年3月14日
    D坂の殺人事件
    D坂の殺人事件
    ぼくのやり方は、きみとは少し違うのです。物質的な証拠なんてものは、解釈のしかたでどうでもなくなるものですよ。いちばんいい探偵法は、心理的に人の心の奥底を見抜くことです。だが、これは探偵自身の能力の問題ですがね。ともかく、ぼくは今度はそういう方面に重きをおいてやってみましたよ。
  • 2026年3月7日
    オペラ座の怪人
    オペラ座の怪人
    わたしたちはふたりだけのために、死ぬほどうたうことになるだろう。泣いているな!わたしを怖がっているんだな!だが、わたしはほんとうは悪い人間じゃない!わたしを愛してくれ、そうすればわかるだろう!わたしが善良になるために欠けているのは愛されることだけなんだ!
  • 2026年2月28日
    白い病
    白い病
    兵隊の先頭ではなく、痛ましい人々の肉の塊の先頭にいる──あの道から、そう、この道から、今、私たちが歩き出す──私たち、私たち、私たちの側に正義はある、我らが〈白い病〉の患者の側に。私たちが求めるのは慈悲だけ──
  • 2026年2月21日
    プラトーノフ作品集
    プラトーノフ作品集
    人間に対するあらゆる搾取は、支配を目的としてその人間の魂を歪め、死に順応させることからはじまるのである。さもなければ、奴隷が奴隷にならないだろう。そして、魂に対する暴力的な損傷は、奴隷の理性が錯乱と化すまでつづけられ、ますます強められる。奴隷の内に存する(聖霊)の征服から、闘争がはじめられるのである。おまけに、支配者自身の信じているものや、その魂などに対する非難は、決して赦されないし、奴隷の魂の方は虚偽と、心身の荒廃をもたらす労働で痛めつけられるのだ。
  • 2026年2月14日
    ヌヌ 完璧なベビーシッター
    ヌヌ 完璧なベビーシッター
    彼女の心は強ばってしまった。歳月の流れの中で、心の殻が分厚く、冷たくなり、これまではなんとか打ち破ろうと闘ってきたが、ルイーズを感動させるものはもう何もなくなってしまった。もう誰も愛せなくなってしまったと自分でも気づいている。心に満ちていたやさしさはすべて使い果たしてしまった。彼女の手はもう触れるものがない。
  • 2026年2月7日
    夫婦善哉 正続 他十二篇
    『十銭芸者』を空想し、その十銭芸者を、「たまたま懐の景気が良い時」に、まねいて、まずしい饗宴をするルンペンたちの姿を、織田の、孤独な、やるせない、時には、じぶんで知りながら、無茶な事をしたくなる心が、しのばれたからである。 宇野浩二「哀傷と孤独の文学」
  • 2026年1月31日
    遊戯の終わり
    遊戯の終わり
    夜になっても、わたしたちはいつものようにしゃべらなかった。母さんは怪訝そうな顔で、どうかしたの、ねずみに舌をかじられでもしたのかいと尋ねると、ルトおばさんの方にちらっと目をやった。なにかいけないことをして、気が咎めているにちがいないと母さんたちは考えていた。
  • 2026年1月24日
    オルメードの騎士 (岩波文庫)
    オルメードの騎士 (岩波文庫)
    忘恩という悪徳は、高貴な血すじには無縁であり、つねに下賤の輩に宿るもの。要するに、恩を仇で返すということは、人間のありとある卑劣な行為の中でも、その最たるものなのだ。
  • 2026年1月17日
    嫉妬/事件
    嫉妬/事件
    私は自分がひとつの規格のシリーズに属し、その限りにおいて取り替えのきく存在であることを確認させられたのだった。もちろん私はこの論理を裏返し、彼に対する私の執着においても、若い男であることによる彼の有利さが大きく働いたと認めることができたはずだ。けれども当時の私は、客観的にものを考えるよう努めたいとはまったく思っていなかった。それどころか、自己欺瞞によって手に入れることのできる愉快さと強引さに頼って、絶望に抗おうとしていた。
  • 2026年1月10日
    どん底
    どん底
    ゴーリキーは、ルカーの「慰めの嘘」を通して、これまでのロマン主義を求める受動的ヒューマニズムを否定しています。誰かが、国が、社会が自分たちの暮らしを変えてくれるといった考えを、彼は「人間とは素晴らしいものだ」という思いで行動に移す必要性を訴えていたのだと理解できます。ルカーの「慰めの嘘」は、薄い毒を盛られるようなもので、何度も受けると「素晴らしい人間」は消滅してしまいます。この対比は、ゴーリキーの過ごした苦しい人生経験があるからこそ、根本の本質を捉えることができているのだと考えられます。
  • 2026年1月3日
    記夢志
    記夢志
    ほんとうのところ夢は体験などというものではなく、なにか全く別個のものの侵入であって、それはわれわれのふだんの感覚ではつかまることなどできないのかもしれない。 島尾敏雄『記夢志』あとがき
  • 2025年12月30日
    ヘンリー八世(しー10-31)
    ヘンリー八世(しー10-31)
    これまでこんなに幸せだったことはない、善良なクロムウェル。ようやく今、私はおのれが分かった。この胸にはこの世の権勢より遥かに高い平和がある、静謐な良心の平和だ。王は私を癒してくれた、謹んで陛下に感謝します、それにこの両肩から、この朽ちた柱から、王は私を憐れんで、一艦隊をも沈めかねない重荷を取り除いてくださった──有り余る栄誉という重荷を。ああ、栄誉は重荷だ、クロムウェル、栄誉は重荷だ、天国へ行きたい人間にはあまりに重い。 『ヘンリー八世』第三幕第二場 ウルジーの台詞
  • 2025年12月29日
    シェイクスピア全集 トロイラスとクレシダ (白水Uブックス)
    過去の美徳にたいする報酬を求めてはなるまい、 なぜならば、 美貌も、知恵も、家柄も、体力も、功績も、 恋愛も、友情も、慈悲心も、すべてはあの 意地の悪い中傷好きな「時」の臣下なのだから。 『トロイラスとクレシダ』第三幕第三場
  • 2025年12月28日
    シェイクスピア全集32 ジョン王
    シェイクスピア全集32 ジョン王
  • 2025年12月27日
    コリオレイナス
    コリオレイナス
    早く戰が始ればいい、その方が平和よりずつとましだ、それは晝の方が夜よりましな様なものさ、陽氣で、目も耳も生き生きしてゐて、何も彼も活氣に滿ちてゐる。それに較べて平和と來たら、正に中風病みさ、冬籠りの動物そつくり、氣抜けで、聾で、何も感じない、半分眠つてゐる様なものだ、戰で人間が死ぬより、平和で生み落された父無し子の方がずつと數が多いだらう。
  • 2025年12月20日
    クリスマスの木
    クリスマスの木
    あの星が見えるだろ、アンナ、いちばんてっぺんに?あれはね、みんながこの街の冷たさしか感じられなくて、つらくなったときでも、美しいものがあることを思い出させてくれるために、ああしてあそこにいるんだよ
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