かたちだけの愛

かたちだけの愛
かたちだけの愛
平野啓一郎
中央公論新社
2013年9月1日
2件の記録
  • あおい
    あおい
    @booklover_aoi
    2025年5月10日
    2025.5.10読了。 『マチネの終わりに』『ある男』を読んで、平野啓一郎さんの他の作品に興味が出てきて読んでみました。 今まで読んだ作品と違うのは俗っぽいスラングのような表現が今まで読んだ作品と比較して多いこと。 最初は堅めの文体に時々混ざっているスラングに少し違和感がありました…笑 恋と愛、恋愛、様々な人たちがテーマに選ぶものを、平野啓一郎としての解を描いたのだなという感じがしました。 久美については、私はなんだかキャラクターとして掴みどころがなくて、最後まで彼女がどういう考えを軸として行動していたのかいまいち理解できず。 男たちの中でよりよい男に自分を強く欲する意志を明示した上で略奪されたいという意識がある、というのは作中で他者が言及していますが、そういう側面はあったかもしれないと思いつつ、なぜそういう考えに至ったのかなどが不明で、魅力がいまいち掴めないまま読了してしまいました。 誰にとっても一定の魅力がある魔性の女って描くの難しいんだろうし、そのイメージがそもそも私が理解できないものだったのかなと読み終わって思いました。 個人的にパートナーに依存して生きる、気持ちを測るためにパートナーを試すなど、そういう思考があまり好きじゃないからかもしれないです…笑 デザインの話が出てきていて、そのあたりはとても興味深く読みました。 見た目だけじゃなく、コンセプトに合わせた機能を備えて初めてデザインだと思っているので、そこを仕事として追求しているところは、仕事の仕方としてとても素敵だなと思いました。
    かたちだけの愛
  • さと
    さと
    @saty_1103
    2025年3月10日
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