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あおい
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@booklover_aoi
子どもの頃から活字大好き。 絵本、漫画雑誌、図鑑、教科書、資料集、パンフレットなど、活字ならなんでも読みたかった幼少期。 卒論でさすがに活字を読みすぎたようで、社会人になってから少し読書から遠のいてましたが、ここ数年また読書にハマり始めました。 現代小説も好きですが、設定作り込みファンタジー、ノンフィクションも大好きです。
  • 2025年12月7日
    後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす(1)
    中華系つながりで、Kindleがおすすめに上げてきてたので読んでみました。 巻末を見て「小説家になろう」発言の作品だと知りました。 なろう小説は読みますが、これはあんまりハマらなかったかも。。。 おそらく心理描写や心理がわかるような行動、仕草の描写が少なかったり、具体的なエピソードが薄かったりして、「え、なんで急に好意持ってるの?」とついていけなかったんだと思います。 語彙力が豊富で、風景描写の表現は素敵だなと思ったので、数年後に別作品をまた読んでみたいなと思います。
  • 2025年12月6日
    紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪
    シリーズものだったので1作目に続けて読みました。 今回も紙だけではなくフィギュアやコスプレなどの知識が散りばめられていて、興味深いなと思いながら読みました。 前作は長編でしたが、今回は短編。 物の性質や流通経路など、謎解きの仕方が一味違うのが面白かったです。 知識は令和なのに、どうも平成のにおいがするなと思っていたら、主人公の渡部が、30代で前職がメーカー営業だった割には古風な話し方をすることと(「〜だぜ」「〜だい」など)、真理子のキャラクターがこち亀の麗子みたいな典型的なバブル感(スポーツカーを乗り回す、豊満な胸の描写など)を感じるからかなと推察。 他にも50代のパンチパーマ刑事とか、絵に描いたようなオタクの土生井とか、キャラクター設定が少し昔に感じるんですよね。 そこに現代技術の話が入ってくるので、読んでいて舞台設定がバグった感覚になりました…。 この辺の違和感が解消されたらもっと没入感がある読書体験になったかな、と個人的には感じました。
  • 2025年12月5日
    紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人
    Kindleのおすすめに出てきていて、気になったので読んでみました。 「紙鑑定士」という聞き慣れない職業の渡部が主人公。 紙の話かと思いきや、プラモデルやジオラマ(作中ではディオラマと表記されてますが、認知度が高いと想定するジオラマで記載します)も出てくるし、カーチェイスまで。 読み終わるとエンターテイメント性の高い良質な小説でした。 ストーリーとしては映画化やドラマ化がしやすそうな印象。 私は何かに特化して詳しい人の話を聞いたり読んだりするのが好きなので、とても興味深く読めました。 紙ってこんなに種類があるんだと思いましたし、プラモデルやジオラマの世界は本当に奥が深いなと思いました。 ちょっと変わった切り口のミステリが読みたい方にはおすすめです。
  • 2025年12月4日
    後宮の検屍女官7
    後宮の検屍女官7
    7巻までKindle Unlimitedだったのでさらに続けて読みました。 今回も色々な要素を絡めた謎解きになっていて最後まで面白く読めました。 宦官が埋葬されるシーンがあるのですが、その際に宝(パオ)と一緒に埋葬していたのも、きちんと調べてるなと感じました。 (こういうところがふわっとしてると私は違和感を感じで作品に没入できなくなってしまうので…) あと、自分の宝はお金で買い戻すものなので、買い戻す前に宦官が亡くなった際には自分の宝ではないものと一緒に埋葬されることがあったことを認識していて作者はこのシーンを書いたのだと感じました。 宝がないまま埋葬されると来世は騾馬に生まれ変わると信じられていたので、宝と一緒に埋葬することを強く望む人が多かったようです。 私は愛玉の行動が不可解だったのですが、作者の思惑にまんまとはまっていたので、行動心理が分かった時に「この人めっちゃいい人…!」となりました。 延明は相変わらずいい感じに拗らせてくれていて、今後どう物語が進むのか楽しみです。
  • 2025年12月4日
    後宮の検屍女官6
    後宮の検屍女官6
    シリーズものの定めとして、毎回気になるところで「続きは次巻!」となるので、5巻読了後に続けて6巻を読みました。 率直な感想としては、「そっかー、そこに繋げてくるのかー!」という気持ちです。 また一つ延明の拗らせが加速する要素が増えました。 今回は凍死がテーマになっていますが、冬の過酷さが想像より過酷で、そんな状態なら凍死するのも納得、と感じました。 現代に生きていると、「なんで建物の中で生活しているのに凍死するのか」の想像力が欠落しがちなので、身分や生活を描いてあることで寒さが命を奪うものだと認識することができました。 物語としても「これからどうなるんだろう?」と思わせてくれているので、続きが楽しみです。
  • 2025年12月3日
    後宮の検屍女官5
    後宮の検屍女官5
    シリーズの続きがKindle Unlimitedになってたので読みました。 後宮、宦官、女官(元侍女)、ミステリ。 キーワードだけ抜き出すと『薬屋のひとりごと』に似ているのですが、ヒーローはガチの宦官です。 昔『蒼穹の昴』にハマった時に宦官について調べたことがあるのですが、宦官になると(切り取る箇所にもよると思いますが)男性ホルモンが減少するため声が高くなり、性を切り取られているので排泄物の処理がしきれずアンモニア臭がすることが多いと本で読んだことがあります。 あと、体の違和感から来るバランスの問題なのかわかりませんが、小股で歩く人も多かったとか。 なので、リアル宦官の情報を多少知ってから宦官が出てくる小説を読むと、「ファンタジーだな」と思ってしまいます…笑 この小説に出てくる延明は冤罪で宦官となりましたが、イケメンで「狐精」と呼ばれているものの、地位を奪われた怨恨と共に、去勢された男としての強烈な劣等感を持った人として描かれているので、ややファンタジー感は薄めです。 今回も検屍に桃花が駆り出されるのですが、謎が解決するまでは読者は延明の視点に近いので、「え、なんでそれで犯人がわかるの?」と毎回思いながら読んでいます。 死体の描写がかなり詳細なので、そのあたりが苦手ではなくて、ミステリが好きな人にはおすすめしたいシリーズです。 個人的にはじれじれした両片思いが好きなので、拗らせまくった延明の恋心(執着心に近いかも?)も気になるところです。
  • 2025年11月30日
    お金のある人の恋と腐乱
    2025.11.30読了。 タイトル通り、お金持ちの恋と腐乱について書かれた本でした。 性描写が多めでしたが、俯瞰するような書き方をしているので生々しさがそこまでなく、全体的に低温な感覚を受けました。 お金持ちと普通の人、間には川が流れていて、お互いは違う岸にいる、というのは絶妙な表現だなと思いました。 家を存続させ、利益のために婚姻する。 だから、恋愛結婚はしない。 でも、個人としての嗜好はあるから、そこをどう埋めるのかが人によって違うのが面白かったです。 この本を読んでそういう人たちの人生を疑似体験したように感じられました。 各話で「わたし」と「藤沢」が出てきますが、みんな違う「わたし」と「藤沢」で、最初は関連性や時系列の前後を疑ったりして、ちょっと混乱しました…笑 『昔からある百貨店のお中元やお歳暮のような人』という描写が、お金持ちの性質をとても端的に表していて、言語感覚が秀逸だなと感心しました。 姫野カオルコさんの作品は毎回テーマが興味深いので、また読もうと思います。
  • 2025年11月29日
    竜の医師団1
    竜の医師団1
    2025.11.29読了。 考えることが多いテーマの本が続いたので、違う切り口を求めて読みました。 世界観がしっかりしているので、こんな世界なのかな、こんな体感なのかな、と想像しながら読めました。 ファンタジーな世界に竜ってよく出てきますけど、確かに何食べてるのかとか、存在することで世界にどういう影響があるのかまでは掘り下げて考えたことがなかったなと。 色んな人種がいて、社会的立場も様々で、竜のいる世界。 そこでどういうことが起こるかを相当考えて書かれた作品なんだと感じました。 毎回思うけど、ファンタジーこそ世界観をかなり詳細に作り込まないと、浅さや矛盾で破綻しがちになると思います。 読者がそこに気づくとストーリーの没入感が一気に浅くなるので、結果として「あんまり面白くなかったな」となっちゃうのだと思います。 気になるところで終わってしまったので、次巻が気になります…!
  • 2025年11月23日
    恋とか愛とかやさしさなら
    2025.11.23読了。 話題になっていて気になっていた本。 想像していたよりライトな文章で読みやすかったです。 女が日常的に晒されている『女』という記号について書かれていると感じました。 個人ではなく、『女』という記号として見ることで、美醜、スタイル、性的に好む部位などを採点し、男の欲望の捌け口としてよく、侮っても貶めてもいい、という感覚が描かれているなと思いました。 私自身生きてきてそういう『女』という記号に当てはめられて起こる、痴漢、セクハラ、パワハラなど一通り体験がありますが、声を上げても無駄だと諦めているところがあります。 声を上げても、同情はしてくれるけど解決はしてくれないんですよね。 社会的に『女』であれば「仕方がないこと」「我慢しないといけないこと」とみなされていることに、自分が思っていたより腹が立っていたのだな、とこの小説を読んで気づきました。 後ろ姿がいいと思って盗撮して、顔を見た時にがっかりする、という描写は、個人としては扱っていないことを明確に描いていると思います。 女も男を記号化するのでお互い様な部分があるとは思うのですが、身体的、精神的被害に発展するようなものはお互いに慎しみ、性別関係なく個人を尊重できる社会になっていけるといいな、と思いました。
  • 2025年11月21日
    生殖記
    生殖記
    2025.11.21読了。 一人称が誰なのかわからないまま物語がしばらく進み、それが誰なのかわかった時に驚きしかありませんでした。 発想がすごすぎる…。 『これまでヒトのオス個体が次世代個体の育成において担ってきた役割は、精子の提供を除けば〝金銭の調達〟以外ほぼ皆無だった、ということです。  つまり、その役割をメス個体が担えるようになれば、あれれ、オス個体って精子以外いらないのでは?  となるわけです。今だって、お金の問題さえ解決できればオス個体を切り捨てられる次世代個体育成中のメス個体、結構いますよね。それくらい、生息環境という意味で言えば、この生息地の治安は高レベルで保たれています。  今後ヒトのメス個体がオス個体と同等に金銭を調達しやすい共同体になっていけば、次世代個体育成のために必要なものはヒトのオス個体そのものではなく精子だけ、という〝しっくり〟がもっと広まるでしょう。相変わらずオス個体が金銭調達以外の役割を担おうとしないままならば。』 ぼんやり感じてたことを言語化されて、個人的にはとてもすっきりしました。 上記を認識しておらず、金銭の調達を満足にできないのにメスにも金銭の調達を求め、金銭の調達を満足にできているオスのように性の捌け口を他者に求めたり、上位者として支配的にふるまったりするから、結果として離婚が多いのかな?と思ったりしました。 日々の生活を煩わされるくらいなら、次世代の誕生のための最低限のことだけ提供してくれればよいというのは、確かに理屈に適っていると思いました。 実際はここに愛とか恋とか執着とか嫉妬とか色んなものが絡まり合ってるので、シンプルにはいかないと思いますが。 あと、性別ではなく性質で考えるということも、うっすら思っていたことを言語化してくれていると感じました。 女は体の仕組みとして受け身であるけど、個の性質がそうではない場合に受け身であることに違和感を覚える、というのは確かにあり得るかもな、と。 他にも『そういう考え方もあるのか』というのが随所にあって、終わりまで関心を途切れさせることなく読みました。 これは他の作品も読まないと…!
  • 2025年11月17日
    あざらしのひと
    2025.11.17読了。 人の観察エッセイでした。 私も人を観察してることがよくあるので、そういう人いるなーと思いながら読みました。 割とさくさく淡々と読んでたのですが、「飛ばす人」でちょっと笑っちゃいました。 こういうドミノみたいに物事が連動しちゃう人っているよなーと。 私はカテゴライズするとしたら「押す人」かな。 エレベーターでボタン前に立ちがち。 間違って違う階を押しちゃっても、二連続で押すとキャンセル出来るタイプのエレベーターがあることを知ってるくらいには「押す人」。 同乗する人に「何階ですか?」と聞けるくらいの「押す人」。 街中には自分と違う行動をする人がたくさんいるので、どうしてこういうことするんだろう?と考察するのが面白いのは理解できるなーと思いました。 自分と違うから変、という認識じゃなくて、どうしてそういうことをするのかな?と考えた方が自分の考えも広がるし、他者にも少しは優しくなれるのかなと思っています。
  • 2025年11月16日
    世界のお弁当とソトごはん
    2025.11.16読了。 土井善晴先生の本を読んで、料理や食事について知りたくなって読んでみました。 お弁当には彩り、栄養バランス、品数など、ハードルが高いイメージがあって、世界のお弁当ってどうなのかな?と思ったのですが、この本を読んでお弁当のイメージが覆されました。 所要時間5分のパンにチーズやスプレッドを塗った、シンプルなお弁当、これは日本だったら「手抜きすぎる」「栄養のことを考えた方がいい」と言われそう。 でも、周りの人もみんな似たようなものを持ってきていて、お弁当を作るのにそんなに時間をかけないのが当たり前の文化だから、これがベストとして認識されているんだなと思いました。 品数が多く、仕切りのあるお弁当箱も使う韓国が日本のお弁当と一番近いのかな?と途中までは感じていたのですが、韓国はそれを混ぜて食べるのも驚きました。 お弁当箱を振って混ぜるとか自分に発想がなかったので、文化が違うとこんなに違うんだなーと興味深かったです。 小麦粉を持って行って、現地で高温の砂でパンを焼くヨルダンのお昼ごはんもすごいなと思いました。 確かに砂漠は寒暖差大きいから傷みそうなので、現地調理は理にかなってる。 凍らないこと、傷まないこと、日本にいるとわからないその国ごとの事情があって、とても興味深く読みました。 冷めてもおいしいジャポニカ米があったから日本ではお弁当文化が発展したのだな、とこの本を読んで納得。 インディカ米は冷めたらパサパサになって風味が落ちるので、温めて食べるか、温かい出来立てを食べたいから外食が発展するか、主食でもお弁当の概念が変わるのも面白かったです。 著者の岡根谷さんのフラットな視点も、読んでいて心地よかったです。
  • 2025年11月9日
    相談の森
    相談の森
    2028.11.9読了。 期待値が高すぎたのか、何か新しい知見があったらと思いながら読んでいたら、気づいたら何も得ることなく読み終わっていました…。 とりあえず、いろんな境遇や環境の人がいるんだな、ということを改めて知れたのはよかったです。 人の数だけ人生はあるんだなと思いました。
  • 2025年11月9日
    なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか (ホーム社)
    2025.11.9読了。 トーベ・ヤンソンが自閉スペクトラム症だったのでは、という仮説に基づいてムーミンを読み解く、という本。 論文に近いのですが、平易な言葉で書いてくれているので読みやすかったです。 作者と作品をどう結びつけるかは難しいところもあると思うのですが、私としてはこういう仮定に基づくとこういう解釈ができるんだ、と興味深く読みました。 ムーミンは物語はあまり深く知らず、キャラクターだけを知っていて、独特な世界観があるイメージがありました。 色彩が暗いことがあったり、みんなが一つのことを一緒にするのではなく、みんな好きなことを好きなようにしてるイメージがあったのは、そういうことなのかも、と思うと面白かったです。 ムーミンが固有名詞ではなく種族名なこともこの本で初めて認識しました。 ムーミンは妖精と聞いたことがあったのですが、正しい名前は「ムーミントロール」で、「トロール」は「あるようなないようなもの」という意味らしいです。 妖精も「あるようなないようなもの」だから間違ってはないんでしょうが、私としては妖精より「あるようなないようなもの」という認識の方がしっくりきました。 妖精だと魔法が使えたり、自然の中にいるイメージがあって、家に住んでいたり、釣りをしたりするイメージがないんですよね…笑 トーベ・ヤンソン自身が性的マイノリティだということも知らなかったので、ムーミンの中に性的マイノリティを想起させる描写があることにも驚きました。 当時同性愛が犯罪だった時代だったからこそ、暗喩として描きたかったのかもしれないと感じました。 ムーミンについて少しですが理解が深まった気がしました。
  • 2025年10月29日
    くらしのための料理学 NHK出版 学びのきほん
    2025.10.29読了。 料理はある程度手が込んでいないといけない、品数は複数必要、という思い込みを根本から覆されました。 ハレ、ケ、ケハレの考え方が今の料理の中では混在していることを理解すれば、自ずと自分で作る日々の料理をどう作ればいいのかが導き出される構造になっていて、自分の中の料理のハードルがぐっと下がりました。 あと、自分一人分の料理だと「整える」を意識しないとしてこなかったのですが、料理としてはここが大切だなという気づきが得られたのもよかったです。 お皿にきれいに盛り付けることで、きちんと食事になるのだなと実感しました。 あと、器を三角になるように置いた時により見た目が整うので、丸盆が欲しくなりました笑 この本を読んだことで、なぜ土井先生が一汁一菜を提唱しているかの理解も深まりましたし、この考えはもっと広まってほしいなと思いました。 日々の料理はもっとシンプルでいいと思えることで楽になる人がたくさんいると思います。 個人的には義務教育に取り入れてもいいくらいだと思います…! 『一汁一菜でよいという提案』、家にあるものの読了していなかった気がするので、読み返そうと思います。
  • 2025年10月20日
    正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方
    2025.10.20読了。 言語化できない感情について大平さんがいろんな方と対談する本。 タイパや効率化が重視される中で、曖昧なものについて正解を見つけず時間をかけて考えるのが新鮮だと感じたし、自分もその曖昧さを大切にすることが必要だな、と感じました。 音楽のイントロが短くなってるのは知らなかったです。 確かに長いと飛ばされちゃうから、商業的に消費者に合わせに行くんだろうけど、長いイントロは世界観を伝える役割があるからこの傾向はいずれ変化するのかもしれないと思います。 一日24時間は今も昔も変わらないのに、時間がないと思うのはSNSや動画視聴など手軽に使えるサービスが増えたからなのだなと、この本を読んで改めて感じました。 スマホがない方が自分で考える時間が増える分、一日が豊かになる気がします。 ないと支払いなどで困るから手放せないんですけどね。。。 あと、SNSなどで口コミや感想が見られることで、確約された体験になってしまっているのは確かにそうかも、と思いました。 私は映画を観る時にあまり前情報を知らずに行くようにしてるのですが、時々想定と全く違うストーリー展開で 驚くことがあります。 でも、それも体験だし、そういうものの方が記憶に残ったりもします。 はっきりとわからない曖昧なものや感情を楽しめる人になりたいなと思いました。
  • 2025年10月18日
    不便なコンビニ
    不便なコンビニ
    2025.10.18読了。 Kindleで積読にしていた本。 翻訳小説は何度か挑戦してるのですが、これまで読んできた本の中で違和感が少なかったかも。 韓国語の補足を入れてくれたりしてくれていたので、「チャム・チャム・チャム」というネーミングがなぜかなど理解しやすかったです。 大学生の頃の語学で韓国語を履修していたのと、韓国ドラマや韓国旅行など比較的他の国より知識があったからか、風景を想像しながら読めたのもよかったのだと思います。 韓国は学歴と容姿が日本より明確に重視されるのは少し知っていましたが、その結果社会問題になることがあるのをこの小説で知りました。 色々知るためにも、時々翻訳小説を読んでいこうと思います。
  • 2025年10月12日
    准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの
    2025.10.12読了。 怪奇物やホラーは苦手なので読まないようにしてるのですが、こちらは恐怖とは違うベクトルで話が進むのでギリギリ読めています。 大学准教授という設定なので、民俗学の観点からも書かれているのが面白いです。 人魚の肉も、上半身が魚で下半身が人だったら感じ方もまた違うんだろうなーと。 人間の顔がついていることが禁忌を犯す感覚に繋がっているのかなと個人的には思います。 人間の顔で無意識下で同族だと判別している気がします。 人魚の肉を食すことはカニバリズムの一種でもあるのかもと思いました。 あと、肉は人間部分か魚部分かでも更に意識は変わりそう。 異界に行けるエレベーターの話も、現代社会と上手くリンクした話になっていて面白かったです。 結びつけ方が絶妙で、読んでて感心しました。 文章が読みやすいので、気楽に読めたのもよかったです。
  • 2025年9月29日
    仕事も人間関係もうまくいく放っておく力―――もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫)
    2025.9.29読了。 朝礼の訓話のような、一つの話が3ページくらいの本でした。 わかりやすく簡潔な文章なので、活字が苦手な人でも比較的読みやすいかも。 私は比較的気付きやすい性質なのと、困ってそうだとついつい寄っていってしまうので、どちらかと言うと自らトラブルに巻き込まれに行くタイプ。 でも、元気で余裕がある時ならいいけど、疲れてて余裕ない時だと本当にしんどいので、自分のためにも何でもすぐに首を突っ込みに行かないようにしたほうがいいな、とこの本を読むことにしました。 「関わらない」「気にしない」「反応しない」「疲れない」「白黒つけない」、章題にすべて覚えがあるな、と思いました…笑 明らかに向上心のない人や、自分より下に引き摺り下ろしてやろうという人などは清々しく上記対応できるんですが、それ以外だとつい対応しちゃうんですよね、、、 誰かに対応すると、それを見てこの人ならやってくれると思ってきてさらに人が寄ってきますし… 昔よりは関わりすぎる前に引くことを覚えてきたとは思いますが、まだ改善の余地があるので、継続してこういう本を読んで時々自分を戒めていこうと思います。
  • 2025年9月23日
    無職のほのぼの生活: 会社を辞めたミニマリスト夫が平凡な日々の中で自分らしい幸せな暮らしや働き方を見つけた話
    2025.9.23読了。 仕事に疲弊してふと読んでみようと思った本。 思ってた無職生活とは違って、計画的無職で、日々が楽しそうで、こういう無職ならいいかも、と思いました笑 私も過去に無職生活を経験してますが、社会から切り離されると自分の存在意義が揺らぐんですよね。 税金さえ納めていれば存在しててもいいよ、でも誰からも必要とされてないよ、という感じ。 もうあの気持ちは味わいたくないな、と思います…笑 なにかしらの形でコミュニティに所属してることが大切だなと実感していたので、ボーノさんが「人の役に立つ」ことを嬉しいと感じていたのがわかる気がしました。 最近仕事に重心をおいてて精神的にも肉体的にも疲れてきたので、少しペースを緩めてプライベートも楽しみたいな、と思いました。
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