

あおい
@booklover_aoi
子どもの頃から活字大好き。
絵本、漫画雑誌、図鑑、教科書、資料集、パンフレットなど、活字ならなんでも読みたかった幼少期。
卒論でさすがに活字を読みすぎたようで、社会人になってから少し読書から遠のいてましたが、ここ数年また読書にハマり始めました。
現代小説も好きですが、設定作り込みファンタジー、ノンフィクションも大好きです。
- 2025年9月29日読み終わったKindle Unlimited積読消化@ 自宅2025.9.29読了。 朝礼の訓話のような、一つの話が3ページくらいの本でした。 わかりやすく簡潔な文章なので、活字が苦手な人でも比較的読みやすいかも。 私は比較的気付きやすい性質なのと、困ってそうだとついつい寄っていってしまうので、どちらかと言うと自らトラブルに巻き込まれに行くタイプ。 でも、元気で余裕がある時ならいいけど、疲れてて余裕ない時だと本当にしんどいので、自分のためにも何でもすぐに首を突っ込みに行かないようにしたほうがいいな、とこの本を読むことにしました。 「関わらない」「気にしない」「反応しない」「疲れない」「白黒つけない」、章題にすべて覚えがあるな、と思いました…笑 明らかに向上心のない人や、自分より下に引き摺り下ろしてやろうという人などは清々しく上記対応できるんですが、それ以外だとつい対応しちゃうんですよね、、、 誰かに対応すると、それを見てこの人ならやってくれると思ってきてさらに人が寄ってきますし… 昔よりは関わりすぎる前に引くことを覚えてきたとは思いますが、まだ改善の余地があるので、継続してこういう本を読んで時々自分を戒めていこうと思います。
- 2025年9月23日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.9.23読了。 仕事に疲弊してふと読んでみようと思った本。 思ってた無職生活とは違って、計画的無職で、日々が楽しそうで、こういう無職ならいいかも、と思いました笑 私も過去に無職生活を経験してますが、社会から切り離されると自分の存在意義が揺らぐんですよね。 税金さえ納めていれば存在しててもいいよ、でも誰からも必要とされてないよ、という感じ。 もうあの気持ちは味わいたくないな、と思います…笑 なにかしらの形でコミュニティに所属してることが大切だなと実感していたので、ボーノさんが「人の役に立つ」ことを嬉しいと感じていたのがわかる気がしました。 最近仕事に重心をおいてて精神的にも肉体的にも疲れてきたので、少しペースを緩めてプライベートも楽しみたいな、と思いました。
- 2025年9月21日パリの砂漠、東京の蜃気楼 (ホーム社)金原ひとみ読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.9.21読了。 金原ひとみさんは芥川賞受賞の『蛇にピアス』しか読んだことがなく、今どんな感じなのかな?とエッセイを読んでみることにしました。 一言で言うなら「高感度受信アンテナを持ってる」人だな、と思いました。 自分にも周りにも感度が高い。 一見世間にそれらしく擬態してるけど、自分らしく振る舞うことを抑制しているからとても生きにくいんだろうなぁ、と思います。 ただ、おそらくこの生きにくさ、息苦しさを小説にすることが生活の糧になってるのだろうと思うので、なんだか身を削って私生活を私小説にして作品を書いた明治や大正の文豪たちみたいだなと思いました。 文字にすることで頭の整理をしつつ、物語の中で気持ちを昇華させたりして、実生活とのバランスを取っている感じ。 役所での世帯主の話は私ももやっとするだろうなと思ったし、時々描かれる夫の行動にももやもやしました。 調べたら昨年離婚されてるようなので、今後の作風が少し変わりそうな気もしてます。 どんな小説を書いてるのか気になるので、最近の作品を読んでみようと思います。
- 2025年9月20日探偵が早すぎる (下)井上真偽読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.9.20読了。 とてもよいエンターテイメント小説でした。 後半はさらに盛り上がってくれて、畳み掛けるように論破して、事件の芽を摘み取りまくるのが読んでても気持ちよかったです笑 最後の落ちが個人的にぶっ飛び設定でちょっと勢いを削いだ感じもありますが、たしかにあれくらいじゃないと説明つかないもんなぁと読んだ後に思ったり。 ミステリ小説だとページを進めるごとに生きてる人が少なくなってくけど、この小説は後半になっても登場人物が減らない…! そしてキャラが立ってるから、まあまあ登場人物がいても覚えてられる笑 小説でこの内容を読ませるなんて、井上真偽さんはすごいなと思いました。
- 2025年9月14日探偵が早すぎる (上)井上真偽読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.9.14読了。 井上真偽さんは『アリアドネの声』からの2冊目。 着眼点が面白い人だな、という印象だったのですが、これはすごい…! ミステリ小説は一時期色々読んでましたが、このパターンは初めて笑 そして結構理詰めなので、少々のぶっ飛び展開も「そうなんだー」と納得させてくれます笑 私は矛盾に気づいたり、詰めが甘いととたんに冷めちゃうタイプなので、そういうところがないとストーリーに没頭できてとてもよい。 長編だし、視点が比較的変わりがちで最初は間延びして飽きちゃうかも…と思っていましたが、読ませる熱量があるので気づいたら上巻読み終わってました。 井上真偽さん、私の中の株価急上昇中です。
- 2025年9月6日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.9.6読了。 確かヤマザキマリさんの書籍を読むのは2冊目だったと思うのですが、こちらは今の私にハマる本でした。 狭いコミュニティにいると、それが世界の全てだと思ってしまうけど、外に出てみたらいろんな価値観や風習があって、自分の常識が全然当たり前じゃないということに気づくんだよなーとこの本を読んで改めて実感しました。 私はしんどくなってきた時に鬱展開だったり、人生ハードモード系の本を読むことがあるのですが、自分よりしんどい人がいるから、自分はまだ頑張れると再確認する一種の儀式のようなものなのかもしれないな、とこの本を読んで思いました。 人と本に影響を受けてきた人の書いてる本はやっぱり好きです。
- 2025年8月30日
- 2025年8月24日わるい食べもの千早茜読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.24読了。 面白くて一気に読んでしまいました。 食べものにまつわるエッセイなのですが、千早茜さんの目を通すと本当に面白い。 本で出てきた食べものが魅力的なのもとてもわかるな、と思いました。 小学生の時は『三毛猫ホームズシリーズ』に出てきたウインナーコーヒーに「コーヒーにウインナー入ってるの?それは本当においしいの…?」と思い(数年後にウインナーコーヒーはウインナーが入ったコーヒーではないことをちゃんと学びました)、『冷静と情熱のあいだ』のアマレットが気になってお店で見つけて飲んでみたり、私は食べものよりも飲みものに関心があるかもしれません。 あと、私の好きな中田屋のきんつばが少しだけですが出てきて嬉しくなりました。 千早茜さんのように強靭な胃袋を持ってたら私ももっと色々食べたいものあるのにな、と思います。 食への貪欲さも見習いたい。 私は食べるのが好きだけど、作るのが面倒で休日は胃袋を満たせればいい、という雑な食事をしがちなので…。 続編もあるようなので、とても楽しみです。
- 2025年8月24日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.24読了。 『神去なあなあ日常』の後日談。 今回は夜にちなんだ話で、一話目は村社会のおおらかな性事情が描かれているので苦手な人は気をつけた方がいいかも…笑 (『神去なあなあ日常』のお祭りもそっち系ですが) お稲荷様の話は、神様をうまく使って失せ物が戻ってくるようにする人の知恵なんだなと思いました。 村という小さいコミュニティだからこそ、悪いことをしてしまった時に公的に罰せずに穏便にことを収められるのならそうしたいから、このシステムが機能してるんだろうなと感じました。 三浦しおんさんは民俗学を勉強された上で作品に落とし込んでいるので、日本のどこかにこういう村がありそう、というリアリティに繋がっているのだと感じました。 解説でもオコゼは九州から東北まである慣習とのことですし。 山に神様がいる、と思うのは、人の力が及ばないことを理解して境界線を引くために神様というシステムを構築したのかな、と考えたりしています。 人が安全に心地よく生きるために神様というシステムを構築したと考えると、各地の神社の謂れなんかも今よりずっと面白く感じられるのかも、と思いました。
- 2025年8月21日恋形見 (徳間文庫)山口恵以子読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.21読了。 タイトルから恋愛要素が強いかと思っていたのですが、一人の女の人生を描いていて、そんなに恋愛要素は強くないと感じました。 おけいのマーケティングに関する感覚があったからこそ淡雪木綿は売れたのだなと思わせてくれる書き方で、そこに商売人としての誠実さの筋をきっちり通していたのが読んでいても気持ちよかったです。 不当に買い叩くと、一時は利益は上がるかもしれませんが、長期で見た時に不利益の方が大きくなると思います。 あと、人の信頼はお金を積んでも買えない。 信頼は日々こつこつと積み上げていくしかないし、信頼に重きを置かない人には仕事として甘いと軽んじられるけど、それでも自分の信念を貫くおけいに好感を持てました。 自分の結婚相手はもうちょっと吟味してもよかったのでは?と思うけど…笑 女は離婚歴があった方が仕事がやりやすくなることがあるのは今も昔も変わりないのかなぁと思ったり。 螺鈿細工の櫛が、今で言うジャーナリングに近い役割を果たしていたのかなと思いました。 一日の振り返りと目標の確認。 恋愛要素は極薄なので、商人の一代記として読むと面白いと思います。
- 2025年8月18日
- 2025年8月9日人間に向いてない (講談社文庫)黒澤いづみ読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.9読了。 少し前から気になっていたものの、メンタル整ってる時のほうがいいかな?と思って読むタイミングを計っていた本。 あらすじで構えすぎてしまっていただけで、内容はそこまでメンタルがやられる系ではなかったです。 息子がクリーチャーになるという設定からどこを終着点にするのか、と思っていましたが、私は読み終わった時によい落とし所を作ってくれた、と感じました。 変異した人たちの描写がリアルで嫌悪感を想起させるので、そういうのが苦手な人にはおすすめできないのですが、人間心理がリアルなので、少しでも気になるなと思った人には読んでみてほしいです。 家族という集団として括られていても、本人たちが相手への理解を深めようと心をくだいたり、相手のことを考えて行動するという努力を怠ると、家族だろうと分かり合えない存在になるというのは世の中の様々な媒体を通して情報として入ってきます。 ただし、分かり合えないから排除していい存在になるわけではないし、生命を脅かしていいことにはならないと思います。 自分が理解できない存在になって、種族としても自分と違うものとなった時に、排除する正当性を得てどういう行動に出るかがとてもリアリティがありました。 自分と違うものは排除していいと思うことが「正しい」と考える危うさを、この作品を通して改めて感じました。 人間心理や集団心理についても気になってきたので、ちょっと興味を持てそうな本を探してみようかなと思います。
- 2025年8月3日スペードの3朝井リョウ読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.8.3読了。 自分のことではないのに自分のことのように読んでしまう物語でした。 なので、読んでる最中ちょっとしんどかったのでほぼ一気に読みました。 なんなら、読み終わった直後の今もちょっとしんどいです…笑 他人からどう見えるかが気になる女性たちの物語で、行動の裏の本音が赤裸々に書かれていました。 「誰かのため」が自分の欲求を叶えるための建前だったり、「誰かが求める」それらしいエピソードをさも本当のことのように語ったり、生きてく中で強弱はあれどしたことがあるようなことを描いていて、朝井リョウさんの言語化能力の高さがすごかったです。 他人軸から自分軸に移すのってなかなか難しいので、本人が気づいて、そこから行動を少しずつ変えていくしかないんだなーと思いました。 行動を変えれば結果も変わるし、結果が変わったことで思考も変わる。 変われた人は過去に得た体験があるから揺らがない。 自分が知ってる経験の中でだけ生きていると、変化は起こらないので大きな成長もないし、手に入れたいものもずっと手に入らないのだな、と改めて思いました。
- 2025年7月28日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.28読了。 日頃の仕事への取り組み方を振り返るために、読んでよかった本でした。 「記憶せずに「記録」する」は本当に私が今取り組んでいることなんですが、多くの人は多少煩雑なことでも頑張って覚えようとしちゃうんですよね…。 私は作業より判断に脳のリソースを使った方がいいと思っているので、作業はその方法を記録しておいて、必要な時に見たらできるくらいにしておきたい。 作業に近いことは、近いうちにAIにどんどん置換されるのだろうと思ってます。 働ける人数が減少していくのだから、それは程度の差さえあれ進んでいくんだろうと思います。 今から人間がやるべきことに注力していかないと、せっかく数年かけて覚えた仕事がAIに切り替わって仕事自体がなくなるということになりかねないな、と。 この本はいかに作業を減らして、効率よく業務を行えるか、仕組みづくりをしていけるかについて書かれているので、とても勉強になりました。 目標を達成させるための仕組みづくりは、読書習慣や試験勉強などで経験してきたので、いかに仕組みづくりが大切かは実感してます。 もっと効率よく働けるはずなので、たくさん学んでよりよいアウトプットができるようになりたいなと思います。
- 2025年7月28日辞書と睡眠ヨシカワヨシオ読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.28読了。 不思議な世界観の作品でした。 いつの時代なのかも明確じゃないし、日本みたいで日本じゃない、パラレルワールドを覗き見しているような感覚がずっとありました。 現実と非現実のぎりぎり現実寄りだったものが、最後には非現実に向かう感じで終わったのも、他にはない読後感でした。 辞書をはじめから読むということは、小学生の時にやったことがあります。 友達と、なんでか「辞書最初から読んでみよう!」ってなって、最初はどこまで読んだか学校で報告してたんですが、最初は面白くても途中から飽きちゃうんですよね… ストーリー性なんてもちろんないし、説明文もおかたいし、知識を満たすよりもつまんないが先に来てた記憶があります。 「あい」あたりで早々に挫折したような気がします笑 淡々と辞書を読み進める、日々のルーティンが決まっている、なんだか人間のふりをした違う何かなのかもしれないな、とふと思いました。 夜に仄かなあかりの下で読むのが、この小説の雰囲気を最大限に楽しめると思います。
- 2025年7月27日隠居すごろく (角川文庫)西條奈加読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.27読了。 冒頭は徳兵衛の偏屈爺っぷりにちょっと嫌気が差してたんですが、我慢して読み進めるうちにどんどん話が転がっていって、最後は徳兵衛が短気だけど人情味溢れるいい爺になりました。 西條奈加さんはお名前は知ってはいたものの、なんでか読まずにいたのでこれが初めて。 江戸の暮らしや商いについてなど、とても知識が豊富な方なのだなと感心しました。 物語を乗せる土台がしっかりしてると安心して読めます。 人を一人ずつきちんと性質が違う人として描いてくれているので、よくあるキャラクター設定でもその人個人としては認識できたことで、物語により深く入り込めたと思います。 お登勢だけは終盤まで性格が掴みきれませんでしたが、それも作者の計算のうちで、後半からお登勢への好感度が爆上がりしました笑 ラストの終わりも短くても光景が思い浮かぶ、潔い終わり方でよかったです。 他の作品も読みます!
- 2025年7月26日めぐり逢いサンドイッチ谷瑞恵読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.26読了。 サンドイッチのお店と、その周りの人たちのお話。 サンドイッチは子どもの頃から好きで、お弁当でサンドイッチを持ってきている子がクラスにいて、「おしゃれ!」と思った記憶があります笑 我が家のお弁当はご飯&茶色いおかずメインでしたが、パンよりご飯の方が腹持ちがいいからという母の考えがあったので、ご飯と茶色メインのご飯に合うおかずでも嫌だと思ったりはしてませんでした。 そして自分でお弁当作るようになると、やっぱりご飯がいいんですよねー。 パンだとすぐお腹空いちゃう笑 なので、「ランチはサンドイッチ」という人に憧れがあるまま大人になりました。 小野寺さんが食べてるコロッケサンド、衣が少し厚めで、揚げたてのコロッケをパンで挟んで食べたらお腹のもちもよさそうだし(ここ大事)、衣がサクサクでおいしそう、と思って読んでました。 パン屋さんの川端さんが、こだわりが強くて人を上手く頼れないのが少し自分に似ててわかるなと思ったり。 理由があってその方法なのに、理由を理解してもらえなくて適当に対応されたり、勝手に違う方法で対応されると、「やっぱり自分でやろう」ってなっちゃう。 面倒な性質だと自分でもわかってるから、最初から自分でやれる範囲でやってて、そのうちできることが増えた結果キャパオーバーしそうになるところも同じ…笑 途中から私への戒めのためのお話かな?と思いつつ読んでました。 はんぶんこの話は、理由がわかれば話の前半で感じていたものと180度見え方が変わりました。 親だって子どもが生まれた時から親という役割も増えただけで、一人一人みんな違うし、なんでも子どもが思う通りに対応してくれるわけじゃない。 子どもだからこそ、周り友達の親の話などから、「親だったら普通こうしてくれるのに」と狭い範囲の統計からそう思っちゃったりするんですよね。 そもそもしてくれるだろう、という考えがある種の子ども特有の傲慢さでもあるんだと思いますが。 親だって自分と違う人間だから、言葉で伝えないと伝わらないってことを、何かと失念しがち。 そして、子どもと一緒に、同じ目線で友達のようにいられる親も素敵だよなと思いました。 笹子のことなど、ちょっと消化不良なところもあったので、次作でわかったりするのかな?と思っています。
- 2025年7月24日いつも旅のなか (角川文庫)角田光代読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.24読了。 旅も好きだしエッセイも好きなので読んでみた本。 「その町に流れる時間軸に、すっと入りこめるときがある。どんな町でもだいたい、滞在三日か四日目でそういうときがやってくる。そこでくりかえしおこなわれている日常が、肌で理解でき、自分がそこにくみこまれているのだと理解する瞬間。」 この文章を読んだ時に、京都旅行に行った時を思い出しました。 真冬でオフシーズン。 雪が降るかもしれないという予報が出てたくらい気温が下がっていて、観光客もまばらでした。 連泊でホテルを取って、毎日歩きか公共交通機関で移動。 同じところから出発して帰ってくるようになると、その街の空気に自分が馴染んできた感覚になったことを思い出しました。 旅は本当に一期一会で、同じところに行っても毎回違う発見があります。 旅は楽しくて面白いものだということを思い出させてくれた本でした。
- 2025年7月22日キッチン「今日だけ」十三湊読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.22読了。 『ハンチバック』がなかなか重かったので、次は明るい雰囲気の小説が読みたくて、Kindleで目についたこちらを読みました。 初めましての作家さんでしたが、登場人物がみんなキャラクターがしっかり作られていたので続きはどうなるんだろうとわくわくしながら読みました。 恋愛に主軸を持ってきてなかったことで、作品のテーマがぶれなかったのもよかったです。 好きなことって、それをしてない時でも事あるごとに考えるし、目の前のことと好きなことを結びつけてアイディアを探してしまうのあるなーと思いました。 女性を抑圧してコントロール下に置こうとする男性が数人出てきますが、こういう人いるよなーと思って読んでました。 彼ら個人だけが悪いわけではなく、環境や時代もあるので一概にその人だけは責められないのですが、されてる方はしんどいんですよね…。 対処法が女性側が逃げるとか避けるだけではないところに着地させたことに好感が持てました。 逃げたり避けたりしても根本的な解決にはならないので。 間借りカフェやシェアキッチン、ここ数年で増えてきてるなーと感じます。 お試しで店舗を構えられること、空いている場所を有効活用できることは借りる側も貸す側もお互いにとってメリットだと思うので、よい形態だなと思ってたりします。 櫂さんが今後どうするのか気になるところで終わっちゃったので、続編とかあるのかな?と少し期待してます。
- 2025年7月21日ハンチバック市川沙央読み終わったKindle Unlimited積読消化@ 自宅2025.7.21読了。 読みたいけど読むタイミングを逸していて、やっと今日読みました。 「生きていること」を描いた作品でした。 日本社会で見えなくされているものを、抑制も誇張もせず、そのまま書いたのだろうなと感じました。 見えないと「ない」ことにされてしまうし、今の社会では確かに「ない」ことにされていることが多いと思います。 そして「ない」ことにされているせいで、さらに偏見や忌避感を助長しているとも感じます。 とても考えさせられる作品でした。
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