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あおい
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@booklover_aoi
子どもの頃から活字大好き。 絵本、漫画雑誌、図鑑、教科書、資料集、パンフレットなど、活字ならなんでも読みたかった幼少期。 卒論でさすがに活字を読みすぎたようで、社会人になってから少し読書から遠のいてましたが、ここ数年また読書にハマり始めました。 現代小説も好きですが、設定作り込みファンタジー、ノンフィクションも大好きです。
  • 2025年11月17日
    あざらしのひと
    2025.11.17読了。 人の観察エッセイでした。 私も人を観察してることがよくあるので、そういう人いるなーと思いながら読みました。 割とさくさく淡々と読んでたのですが、「飛ばす人」でちょっと笑っちゃいました。 こういうドミノみたいに物事が連動しちゃう人っているよなーと。 私はカテゴライズするとしたら「押す人」かな。 エレベーターでボタン前に立ちがち。 間違って違う階を押しちゃっても、二連続で押すとキャンセル出来るタイプのエレベーターがあることを知ってるくらいには「押す人」。 同乗する人に「何階ですか?」と聞けるくらいの「押す人」。 街中には自分と違う行動をする人がたくさんいるので、どうしてこういうことするんだろう?と考察するのが面白いのは理解できるなーと思いました。 自分と違うから変、という認識じゃなくて、どうしてそういうことをするのかな?と考えた方が自分の考えも広がるし、他者にも少しは優しくなれるのかなと思っています。
  • 2025年11月16日
    世界のお弁当とソトごはん
    2025.11.16読了。 土井善晴先生の本を読んで、料理や食事について知りたくなって読んでみました。 お弁当には彩り、栄養バランス、品数など、ハードルが高いイメージがあって、世界のお弁当ってどうなのかな?と思ったのですが、この本を読んでお弁当のイメージが覆されました。 所要時間5分のパンにチーズやスプレッドを塗った、シンプルなお弁当、これは日本だったら「手抜きすぎる」「栄養のことを考えた方がいい」と言われそう。 でも、周りの人もみんな似たようなものを持ってきていて、お弁当を作るのにそんなに時間をかけないのが当たり前の文化だから、これがベストとして認識されているんだなと思いました。 品数が多く、仕切りのあるお弁当箱も使う韓国が日本のお弁当と一番近いのかな?と途中までは感じていたのですが、韓国はそれを混ぜて食べるのも驚きました。 お弁当箱を振って混ぜるとか自分に発想がなかったので、文化が違うとこんなに違うんだなーと興味深かったです。 小麦粉を持って行って、現地で高温の砂でパンを焼くヨルダンのお昼ごはんもすごいなと思いました。 確かに砂漠は寒暖差大きいから傷みそうなので、現地調理は理にかなってる。 凍らないこと、傷まないこと、日本にいるとわからないその国ごとの事情があって、とても興味深く読みました。 冷めてもおいしいジャポニカ米があったから日本ではお弁当文化が発展したのだな、とこの本を読んで納得。 インディカ米は冷めたらパサパサになって風味が落ちるので、温めて食べるか、温かい出来立てを食べたいから外食が発展するか、主食でもお弁当の概念が変わるのも面白かったです。 著者の岡根谷さんのフラットな視点も、読んでいて心地よかったです。
  • 2025年11月9日
    相談の森
    相談の森
    2028.11.9読了。 期待値が高すぎたのか、何か新しい知見があったらと思いながら読んでいたら、気づいたら何も得ることなく読み終わっていました…。 とりあえず、いろんな境遇や環境の人がいるんだな、ということを改めて知れたのはよかったです。 人の数だけ人生はあるんだなと思いました。
  • 2025年11月9日
    なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか (ホーム社)
    2025.11.9読了。 トーベ・ヤンソンが自閉スペクトラム症だったのでは、という仮説に基づいてムーミンを読み解く、という本。 論文に近いのですが、平易な言葉で書いてくれているので読みやすかったです。 作者と作品をどう結びつけるかは難しいところもあると思うのですが、私としてはこういう仮定に基づくとこういう解釈ができるんだ、と興味深く読みました。 ムーミンは物語はあまり深く知らず、キャラクターだけを知っていて、独特な世界観があるイメージがありました。 色彩が暗いことがあったり、みんなが一つのことを一緒にするのではなく、みんな好きなことを好きなようにしてるイメージがあったのは、そういうことなのかも、と思うと面白かったです。 ムーミンが固有名詞ではなく種族名なこともこの本で初めて認識しました。 ムーミンは妖精と聞いたことがあったのですが、正しい名前は「ムーミントロール」で、「トロール」は「あるようなないようなもの」という意味らしいです。 妖精も「あるようなないようなもの」だから間違ってはないんでしょうが、私としては妖精より「あるようなないようなもの」という認識の方がしっくりきました。 妖精だと魔法が使えたり、自然の中にいるイメージがあって、家に住んでいたり、釣りをしたりするイメージがないんですよね…笑 トーベ・ヤンソン自身が性的マイノリティだということも知らなかったので、ムーミンの中に性的マイノリティを想起させる描写があることにも驚きました。 当時同性愛が犯罪だった時代だったからこそ、暗喩として描きたかったのかもしれないと感じました。 ムーミンについて少しですが理解が深まった気がしました。
  • 2025年10月29日
    くらしのための料理学 NHK出版 学びのきほん
    2025.10.29読了。 料理はある程度手が込んでいないといけない、品数は複数必要、という思い込みを根本から覆されました。 ハレ、ケ、ケハレの考え方が今の料理の中では混在していることを理解すれば、自ずと自分で作る日々の料理をどう作ればいいのかが導き出される構造になっていて、自分の中の料理のハードルがぐっと下がりました。 あと、自分一人分の料理だと「整える」を意識しないとしてこなかったのですが、料理としてはここが大切だなという気づきが得られたのもよかったです。 お皿にきれいに盛り付けることで、きちんと食事になるのだなと実感しました。 あと、器を三角になるように置いた時により見た目が整うので、丸盆が欲しくなりました笑 この本を読んだことで、なぜ土井先生が一汁一菜を提唱しているかの理解も深まりましたし、この考えはもっと広まってほしいなと思いました。 日々の料理はもっとシンプルでいいと思えることで楽になる人がたくさんいると思います。 個人的には義務教育に取り入れてもいいくらいだと思います…! 『一汁一菜でよいという提案』、家にあるものの読了していなかった気がするので、読み返そうと思います。
  • 2025年10月20日
    正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方
    2025.10.20読了。 言語化できない感情について大平さんがいろんな方と対談する本。 タイパや効率化が重視される中で、曖昧なものについて正解を見つけず時間をかけて考えるのが新鮮だと感じたし、自分もその曖昧さを大切にすることが必要だな、と感じました。 音楽のイントロが短くなってるのは知らなかったです。 確かに長いと飛ばされちゃうから、商業的に消費者に合わせに行くんだろうけど、長いイントロは世界観を伝える役割があるからこの傾向はいずれ変化するのかもしれないと思います。 一日24時間は今も昔も変わらないのに、時間がないと思うのはSNSや動画視聴など手軽に使えるサービスが増えたからなのだなと、この本を読んで改めて感じました。 スマホがない方が自分で考える時間が増える分、一日が豊かになる気がします。 ないと支払いなどで困るから手放せないんですけどね。。。 あと、SNSなどで口コミや感想が見られることで、確約された体験になってしまっているのは確かにそうかも、と思いました。 私は映画を観る時にあまり前情報を知らずに行くようにしてるのですが、時々想定と全く違うストーリー展開で 驚くことがあります。 でも、それも体験だし、そういうものの方が記憶に残ったりもします。 はっきりとわからない曖昧なものや感情を楽しめる人になりたいなと思いました。
  • 2025年10月18日
    不便なコンビニ
    不便なコンビニ
    2025.10.18読了。 Kindleで積読にしていた本。 翻訳小説は何度か挑戦してるのですが、これまで読んできた本の中で違和感が少なかったかも。 韓国語の補足を入れてくれたりしてくれていたので、「チャム・チャム・チャム」というネーミングがなぜかなど理解しやすかったです。 大学生の頃の語学で韓国語を履修していたのと、韓国ドラマや韓国旅行など比較的他の国より知識があったからか、風景を想像しながら読めたのもよかったのだと思います。 韓国は学歴と容姿が日本より明確に重視されるのは少し知っていましたが、その結果社会問題になることがあるのをこの小説で知りました。 色々知るためにも、時々翻訳小説を読んでいこうと思います。
  • 2025年10月12日
    准教授・高槻彰良の推察7 語りの底に眠るもの
    2025.10.12読了。 怪奇物やホラーは苦手なので読まないようにしてるのですが、こちらは恐怖とは違うベクトルで話が進むのでギリギリ読めています。 大学准教授という設定なので、民俗学の観点からも書かれているのが面白いです。 人魚の肉も、上半身が魚で下半身が人だったら感じ方もまた違うんだろうなーと。 人間の顔がついていることが禁忌を犯す感覚に繋がっているのかなと個人的には思います。 人間の顔で無意識下で同族だと判別している気がします。 人魚の肉を食すことはカニバリズムの一種でもあるのかもと思いました。 あと、肉は人間部分か魚部分かでも更に意識は変わりそう。 異界に行けるエレベーターの話も、現代社会と上手くリンクした話になっていて面白かったです。 結びつけ方が絶妙で、読んでて感心しました。 文章が読みやすいので、気楽に読めたのもよかったです。
  • 2025年9月29日
    仕事も人間関係もうまくいく放っておく力―――もっと「ドライ」でいい、99の理由 (知的生きかた文庫)
    2025.9.29読了。 朝礼の訓話のような、一つの話が3ページくらいの本でした。 わかりやすく簡潔な文章なので、活字が苦手な人でも比較的読みやすいかも。 私は比較的気付きやすい性質なのと、困ってそうだとついつい寄っていってしまうので、どちらかと言うと自らトラブルに巻き込まれに行くタイプ。 でも、元気で余裕がある時ならいいけど、疲れてて余裕ない時だと本当にしんどいので、自分のためにも何でもすぐに首を突っ込みに行かないようにしたほうがいいな、とこの本を読むことにしました。 「関わらない」「気にしない」「反応しない」「疲れない」「白黒つけない」、章題にすべて覚えがあるな、と思いました…笑 明らかに向上心のない人や、自分より下に引き摺り下ろしてやろうという人などは清々しく上記対応できるんですが、それ以外だとつい対応しちゃうんですよね、、、 誰かに対応すると、それを見てこの人ならやってくれると思ってきてさらに人が寄ってきますし… 昔よりは関わりすぎる前に引くことを覚えてきたとは思いますが、まだ改善の余地があるので、継続してこういう本を読んで時々自分を戒めていこうと思います。
  • 2025年9月23日
    無職のほのぼの生活: 会社を辞めたミニマリスト夫が平凡な日々の中で自分らしい幸せな暮らしや働き方を見つけた話
    2025.9.23読了。 仕事に疲弊してふと読んでみようと思った本。 思ってた無職生活とは違って、計画的無職で、日々が楽しそうで、こういう無職ならいいかも、と思いました笑 私も過去に無職生活を経験してますが、社会から切り離されると自分の存在意義が揺らぐんですよね。 税金さえ納めていれば存在しててもいいよ、でも誰からも必要とされてないよ、という感じ。 もうあの気持ちは味わいたくないな、と思います…笑 なにかしらの形でコミュニティに所属してることが大切だなと実感していたので、ボーノさんが「人の役に立つ」ことを嬉しいと感じていたのがわかる気がしました。 最近仕事に重心をおいてて精神的にも肉体的にも疲れてきたので、少しペースを緩めてプライベートも楽しみたいな、と思いました。
  • 2025年9月21日
    パリの砂漠、東京の蜃気楼 (ホーム社)
    2025.9.21読了。 金原ひとみさんは芥川賞受賞の『蛇にピアス』しか読んだことがなく、今どんな感じなのかな?とエッセイを読んでみることにしました。 一言で言うなら「高感度受信アンテナを持ってる」人だな、と思いました。 自分にも周りにも感度が高い。 一見世間にそれらしく擬態してるけど、自分らしく振る舞うことを抑制しているからとても生きにくいんだろうなぁ、と思います。 ただ、おそらくこの生きにくさ、息苦しさを小説にすることが生活の糧になってるのだろうと思うので、なんだか身を削って私生活を私小説にして作品を書いた明治や大正の文豪たちみたいだなと思いました。 文字にすることで頭の整理をしつつ、物語の中で気持ちを昇華させたりして、実生活とのバランスを取っている感じ。 役所での世帯主の話は私ももやっとするだろうなと思ったし、時々描かれる夫の行動にももやもやしました。 調べたら昨年離婚されてるようなので、今後の作風が少し変わりそうな気もしてます。 どんな小説を書いてるのか気になるので、最近の作品を読んでみようと思います。
  • 2025年9月20日
    探偵が早すぎる (下)
    2025.9.20読了。 とてもよいエンターテイメント小説でした。 後半はさらに盛り上がってくれて、畳み掛けるように論破して、事件の芽を摘み取りまくるのが読んでても気持ちよかったです笑 最後の落ちが個人的にぶっ飛び設定でちょっと勢いを削いだ感じもありますが、たしかにあれくらいじゃないと説明つかないもんなぁと読んだ後に思ったり。 ミステリ小説だとページを進めるごとに生きてる人が少なくなってくけど、この小説は後半になっても登場人物が減らない…! そしてキャラが立ってるから、まあまあ登場人物がいても覚えてられる笑 小説でこの内容を読ませるなんて、井上真偽さんはすごいなと思いました。
  • 2025年9月14日
    探偵が早すぎる (上)
    2025.9.14読了。 井上真偽さんは『アリアドネの声』からの2冊目。 着眼点が面白い人だな、という印象だったのですが、これはすごい…! ミステリ小説は一時期色々読んでましたが、このパターンは初めて笑 そして結構理詰めなので、少々のぶっ飛び展開も「そうなんだー」と納得させてくれます笑 私は矛盾に気づいたり、詰めが甘いととたんに冷めちゃうタイプなので、そういうところがないとストーリーに没頭できてとてもよい。 長編だし、視点が比較的変わりがちで最初は間延びして飽きちゃうかも…と思っていましたが、読ませる熱量があるので気づいたら上巻読み終わってました。 井上真偽さん、私の中の株価急上昇中です。
  • 2025年9月6日
    国境のない生き方 -私をつくった本と旅-(小学館新書)
    2025.9.6読了。 確かヤマザキマリさんの書籍を読むのは2冊目だったと思うのですが、こちらは今の私にハマる本でした。 狭いコミュニティにいると、それが世界の全てだと思ってしまうけど、外に出てみたらいろんな価値観や風習があって、自分の常識が全然当たり前じゃないということに気づくんだよなーとこの本を読んで改めて実感しました。 私はしんどくなってきた時に鬱展開だったり、人生ハードモード系の本を読むことがあるのですが、自分よりしんどい人がいるから、自分はまだ頑張れると再確認する一種の儀式のようなものなのかもしれないな、とこの本を読んで思いました。 人と本に影響を受けてきた人の書いてる本はやっぱり好きです。
  • 2025年8月30日
    猫目荘のまかないごはん
    2025.8.30読了。
  • 2025年8月24日
    わるい食べもの
    2025.8.24読了。 面白くて一気に読んでしまいました。 食べものにまつわるエッセイなのですが、千早茜さんの目を通すと本当に面白い。 本で出てきた食べものが魅力的なのもとてもわかるな、と思いました。 小学生の時は『三毛猫ホームズシリーズ』に出てきたウインナーコーヒーに「コーヒーにウインナー入ってるの?それは本当においしいの…?」と思い(数年後にウインナーコーヒーはウインナーが入ったコーヒーではないことをちゃんと学びました)、『冷静と情熱のあいだ』のアマレットが気になってお店で見つけて飲んでみたり、私は食べものよりも飲みものに関心があるかもしれません。 あと、私の好きな中田屋のきんつばが少しだけですが出てきて嬉しくなりました。 千早茜さんのように強靭な胃袋を持ってたら私ももっと色々食べたいものあるのにな、と思います。 食への貪欲さも見習いたい。 私は食べるのが好きだけど、作るのが面倒で休日は胃袋を満たせればいい、という雑な食事をしがちなので…。 続編もあるようなので、とても楽しみです。
  • 2025年8月24日
    神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ (徳間文庫)
    2025.8.24読了。 『神去なあなあ日常』の後日談。 今回は夜にちなんだ話で、一話目は村社会のおおらかな性事情が描かれているので苦手な人は気をつけた方がいいかも…笑 (『神去なあなあ日常』のお祭りもそっち系ですが) お稲荷様の話は、神様をうまく使って失せ物が戻ってくるようにする人の知恵なんだなと思いました。 村という小さいコミュニティだからこそ、悪いことをしてしまった時に公的に罰せずに穏便にことを収められるのならそうしたいから、このシステムが機能してるんだろうなと感じました。 三浦しおんさんは民俗学を勉強された上で作品に落とし込んでいるので、日本のどこかにこういう村がありそう、というリアリティに繋がっているのだと感じました。 解説でもオコゼは九州から東北まである慣習とのことですし。 山に神様がいる、と思うのは、人の力が及ばないことを理解して境界線を引くために神様というシステムを構築したのかな、と考えたりしています。 人が安全に心地よく生きるために神様というシステムを構築したと考えると、各地の神社の謂れなんかも今よりずっと面白く感じられるのかも、と思いました。
  • 2025年8月21日
    恋形見 (徳間文庫)
    2025.8.21読了。 タイトルから恋愛要素が強いかと思っていたのですが、一人の女の人生を描いていて、そんなに恋愛要素は強くないと感じました。 おけいのマーケティングに関する感覚があったからこそ淡雪木綿は売れたのだなと思わせてくれる書き方で、そこに商売人としての誠実さの筋をきっちり通していたのが読んでいても気持ちよかったです。 不当に買い叩くと、一時は利益は上がるかもしれませんが、長期で見た時に不利益の方が大きくなると思います。 あと、人の信頼はお金を積んでも買えない。 信頼は日々こつこつと積み上げていくしかないし、信頼に重きを置かない人には仕事として甘いと軽んじられるけど、それでも自分の信念を貫くおけいに好感を持てました。 自分の結婚相手はもうちょっと吟味してもよかったのでは?と思うけど…笑 女は離婚歴があった方が仕事がやりやすくなることがあるのは今も昔も変わりないのかなぁと思ったり。 螺鈿細工の櫛が、今で言うジャーナリングに近い役割を果たしていたのかなと思いました。 一日の振り返りと目標の確認。 恋愛要素は極薄なので、商人の一代記として読むと面白いと思います。
  • 2025年8月18日
    障害報告:システム不具合により、内閣総理大臣が40万人に激増した事象について (anon press)
    2025.8.18読了。 私にはとても面白かったです! 内閣総理大臣が40万人になったり、異星人がアメリカ大統領選に立候補したり、Excelが eスポーツになったりするSFで、作者の発想力がすごい。 読んでると、設定が詳細まで練り込まれてるので「未来にはそうなるかも」と思わせてくれるので作品に入り込みやすかったです。 私は『EXO2100決勝_5年目の真実_最終版_本当の決定稿_完成バージョン.xls』が一番面白かったです。 最後にどこに着地するかわからないわくわく感もよかった。 とてといい読書体験でした。
  • 2025年8月9日
    人間に向いてない (講談社文庫)
    2025.8.9読了。 少し前から気になっていたものの、メンタル整ってる時のほうがいいかな?と思って読むタイミングを計っていた本。 あらすじで構えすぎてしまっていただけで、内容はそこまでメンタルがやられる系ではなかったです。 息子がクリーチャーになるという設定からどこを終着点にするのか、と思っていましたが、私は読み終わった時によい落とし所を作ってくれた、と感じました。 変異した人たちの描写がリアルで嫌悪感を想起させるので、そういうのが苦手な人にはおすすめできないのですが、人間心理がリアルなので、少しでも気になるなと思った人には読んでみてほしいです。 家族という集団として括られていても、本人たちが相手への理解を深めようと心をくだいたり、相手のことを考えて行動するという努力を怠ると、家族だろうと分かり合えない存在になるというのは世の中の様々な媒体を通して情報として入ってきます。 ただし、分かり合えないから排除していい存在になるわけではないし、生命を脅かしていいことにはならないと思います。 自分が理解できない存在になって、種族としても自分と違うものとなった時に、排除する正当性を得てどういう行動に出るかがとてもリアリティがありました。 自分と違うものは排除していいと思うことが「正しい」と考える危うさを、この作品を通して改めて感じました。 人間心理や集団心理についても気になってきたので、ちょっと興味を持てそうな本を探してみようかなと思います。
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