このアプリで見つけて読んだ。面白かった。百瀬さんの作品ももっと観たい。

手元に置いておきたい、購入検討。 p.229 『ぼんやりとした価値基準に従うことが、結果として現在すでにある規範の強化に加担してしまうことがある。それに抗えるのは、結局はこういったそれぞれの孤独な検証という営みなのかもしれない。』

p.131 『もはや、誰の「くっきり見たい」欲望なのだろう。いったい、誰が知覚したい世界なのだろう。』 「進化」や「未来」という言葉に、あたかも希望しかないかのような前提で生み出される経済活動に、ときどきうんざりしてしまう。

好きなひとたちが読んでいたので手に取ってみたのだけれど、想像以上に好きだった。繊細というより、物事をすごく奥深くまで、多面的に捉えるひとなんじゃないだろうか。

前から気になってはいたが『アフター・アフター・アワーズ』にも登場したので迷わず借りる。

金川晋吾が『祈り/長崎』の作者だと今更気づいて、居ても立っても居られず再読。