まよいもん

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ほせ@coffee_dog2025年12月24日読み終わった初めて読んだ作家さんだったけど、なんだろう…すごくおもしろかった。お母さんが霊能者でそれに振り回される娘視点の話だった。 小説にこう言った話が出てくる時は、もっと悲壮感とか虚しさを感じる作品が多いと思うんだけど、この本は最後まで読むと不思議な暖かさを感じた。お母さんを、俗に言う毒親と括ることはできるのかもしれないけど、それで括るには寂しいほどに愛着が湧いてくる。正直読み始めた時は、この本で心温まるとは思いもしなかったので狐につままれたような気分になった。 一番印象的だったのは、お母さんと別れたお父さんの再婚相手が主人公母娘の状況をみて、娘に早く大人になっちゃえばと助言するシーン。なかなかその場面で頑張れと励ますでもなく、子供だから甘えても良いと慰めるでもなく、ちょっともったいない気もするけど大人になっちゃえばと背中をおす感じが今までになくてとても好きなシーンになった。 多分出てくるキャラクターが誰も聖人でも極悪人でもなくて、等身大の人のようなのだと思う。自分もどこかに持ってる性格の悪さや弱さをどの人物にも重ねられるから、責めきれなくて愛着が湧くのだと思った。ぜひ他の本を読んでみたい。

