Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
ほせ
ほせ
ほせ
@coffee_dog
なかなか現実に本の話ができる人がいなくて始めました。ベースは記録ですがリアクションしてくれると喜びます。たまに興奮で感想が支離滅裂になっていると思いますがご容赦ください。
  • 2025年6月21日
    新装版 殺戮にいたる病
    ちょっとやばすぎる…最後の最後で奈落に突き落とされた感じがする。誇張なく読み終わった瞬間頭が真っ白になって何も理解が追いつかなかった。えっ!と声に出してしまうくらいに衝撃だった。過激でリアルな描写に衝撃を受けたり、辟易したりと振り回されて先が気になってどんどん読んでしまう内に、節々で感じたほのかな違和感を逃してしまいまんまと引っかかった。読み終えてすぐ最初から読み直して、作者の緻密さにゾッとして、本当に衝撃の読書体験になった…これもまた、映像化できない作品の一つだと感じた。
  • 2025年6月20日
    私、死体と結婚します
    表紙に惹かれて購入。とにかく表紙が好みでじっくり観てしまう。巻末にイラストレーションとあったので描いた絵なのかな?すごくリアルでありながら作品の雰囲気をそのまま閉じ込めた感じがすごく好き。作品自体は200ページぐらいでさらっと読めた。心理描写があっさりしていて、語り手すらも信用ならない感じに引き込まれた。最初の方は今までにない設定で気になり、読んでいくうちに謎が謎を呼ぶ感じでぐんぐん読み進められた。どんでん返し系にの作品を結構読んできたからか展開が読めてしまう箇所もあったけれど全然予想していない角度からの事実が明かされていって面白かった。初めて読んだ作家さんだったのでまた他の作品もチェックしてみようかな。
  • 2025年6月18日
    本日は、お日柄もよく
    認識していた作家さんの一人ではあったけれど記憶している中では初めて読んだ。シンプルな表紙に惹かれて読んだが、いい意味で予想とは反した作品だった。主人公が幼馴染の結婚式で出会ったスピーチによって変わっていく物語。心温まるほんわかとした話を想像していたが、温まるというより奮い立てられて胸が熱くなるような内容だった。スピーチの一つ一つがスッと心の中に入ってきて、心の奥底にある熱がむくむく大きくなる感じがした。また、政治色も含んだ内容で今の日本の状況に思うことがある人にはとても刺さる作品だと感じた。この本自体が一つのスピーチみたいでより良い日本を自分の大切な人のために目指していかなければ!とか自分が小さくても大好きな日本を守りたい!という強い意志を持っていることの重要性を認識させられた。自分は全体的に見て若い世代であるから声が届かないと現状への諦観や無力感を感じる気持ちはあるけれど若い世代なんか関係なく一国民として意思を主張していくことの大切さを学んだ。貧しい人も裕福な人も若い人も歳を重ねた人も関係なく、自分の子供や親のためにより良い日本の未来を切望する点では一緒なのだからぶつかっても無視されても国民として現状に向き合って主張することが今、必要だと思った。
  • 2025年6月16日
    別冊図書館戦争
    今回の別冊は主人公たちだけでなく周りの恋愛模様が多めだった。特に柴崎・手塚ペアは本当にくっつくまで長くて、どちらのキャラクターも捻くれながらも誰よりもピュアで一生懸命生きている姿が愛おしくてとっても大好きなのでもう親目線ですね。本当によかった〜。長かったけど二人にはそのペースが最善で素直になれた柴崎や結婚式のシーンは泣けた。その一方でストーカーの心理とか言い訳が本当にリアルで作者はどれだけの人格を持っているのか…ほんっとイライラさせられた。その分レギュラーメンバーの人の良さや使命に対する責任感とかが際立ってより大好きになった。この巻で完全に終わってしまうことは本当に寂しいけど見たいシーンを全て見せてくれた作者には感謝しかない。大好きな作品がまた一個増えました。
  • 2025年6月15日
    シュガー アンド スパイス
    初めての作家さんだったので入り込むまでに時間が少しかかってしまった。キャラクターが濃くて、愛おしく思えた。キラキラしたお菓子が出てくる作品が好きなので、美味しそうなケーキたちにトキメキ!楽しかった。それまで重量のある作品を読んでいたので軽やかさが心地よかった。終わりがふわっとした感じだったのでその後の想像が捗った。あー甘いものが食べたい。
  • 2025年6月15日
    死刑にいたる病
    なんとなく映画化されていたなと覚えがあって手に取った。連続殺人犯が唯一犯行を否定する九件目の事件について調べる大学生の話。殺人犯の話術が読んでいるこちら側まで引き込んできて夢中になって読んでしまった。主人公が引き込まれている感じもごく自然で知らない間に片足を突っ込んでしまっていることが感じられてゾッとした。主人公は殺人犯の生い立ちを知るために様々な人に話を聞くがやはりどの話も自分の主観が入っていてフラットに物事を見ることの難しさも同時に感じた。どうしても自分に重ね合わせられる部分を持つ人に対しては感情移入をしてしまうし、そうなっていることに気づきにくい。そのことを命じておかないといけないと感じた。終始ハラハラドキドキできて面白かった。表紙が秀逸!
  • 2025年6月15日
    源氏物語を読む
    常々源氏物語を読みたいとは思っているのだが、なかなか本編は長くて入り込めないと思ったので全体の流れをまずは入れようと読んでみた。学校で習った話やほんわりと覚えているような話が出てくるとなんだか嬉しかった。本当に複雑な人間関係の中で描かれている作品なんだなということを実感した。例えば、光源氏が血のつながりのない母に憧れるという構図を光源氏の息子と妻、紫上(その息子とは血が繋がっていない)の関係性でもう一度再現して、その結末の違いを見せるなど、複雑な関係性を利用して緻密に物語が作られていることが分かった。政治色も強く読み応えがあって、長い間残っている意味が感じられた。ぜひ本編にも挑戦したい。
  • 2025年6月15日
    別冊図書館戦争(1)
    本編に比べて恋愛要素強めの別冊。よかった〜!本編では最後が結構急展開でまとまってたけど主人公たちがくっつくまで長かったのでもっとほんわかしたシーンが読みたいと思っていたのでとても至福な読書時間だった。不意にくる甘さにドキドキしっぱなしでした。本編より攻防戦の複雑さがなくてすぐにこんがらがってしまう自分としては分かりやすかった。明日もあるってのに夜ふかしして読んでしまったよ…
  • 2025年6月9日
    1Q84 BOOK3
    1Q84 BOOK3
    長いような短いような青豆と天吾が会った時に感じた気分を一緒に味わった気がした。村上春樹の小説は自分の中で流れる水みたいなさらさらと流動的で気付いたら心の中に入ってくる感じなのだが、今回の作品は最後まで気が抜けなくてハラハラした。以前読んだ村上春樹の解説本でこの作品に関して実は4巻を想定して書いていたのではないかと書かれていた。確かに、全体としてとても主人公たちにハッピーエンドだと感じていたけれど、みんなにとって未完成なエンドな気もしてきた。1Q84に残してきたみんなはそのままだし、抜け出した3人も元の世界ではなく新しい世界に入り込んでしまったし…だけどその未完成さに今回は元気をもらった。今の現状が気に入らなくて受け入れたくなかった2人が逃げた先で守るべきものに出会い、どんな世界であっても受け入れて挑んでいく。誰かと一緒にいることの強さを感じた。全部を投げ打ってでも守りたいものに自分も出会いたいと思った。なかなか現実の世界では受け入れたくないことも投げ出したくなることも多いけれど自分が大切にしたいものさえなんとかできればいいのではないかと気が楽になった。私が読んだ今までの村上春樹の作品は主人公が自分をどう確立していくかという作品が多かったが、今回は相手を想うという作品でとても新鮮に感じた。楽しかった。
  • 2025年6月4日
    レインツリーの国
    図書館戦争との関連でとても読みたかったので読めて嬉しい。聴覚に障害を持つ女の子とある青年の出会いを描いた作品であるとともに人と人が知り合うためにはどんなことが必要なのかを感じられる作品だったと思う。人は誰しも他人と分かり合えない障害を持っていてそれは全てが見えるわけではないのだと改めて自戒した。人はみんな全部をピッタリと合わせることはできない。それでも、一緒にいたいと思える相手に出会えることが、相手も自分のことを知りたいと思ってくれることが素晴らしいことなのだと思った。 正直途中まで女の子の気持ちに共感できなかった。それは私が耳が聞こえる人だからこそ感じることであってそこは越えられないと思う。でも、好きな人の前ではよく見られたいとか共感できる点もある。どこが同じでどこが違うのか知ることの楽しさがもっと広がればいいと思った。違いを知ったからと線を引くのではなく、違いをそこにあるものとしてフラットに考えられるようになりたいと思った。と同時に相手の心情を想像することの大切さも感じた。完全に理解なんてできないけど相手のことを想像する心の気配りは、相手を尊重して大事に思うことなのではないだろうか。描写がとてもリアルに感じて作者の調査と想像力に驚いた。どんな相手であれ好きな本を通じて出会うなんてとても魅力的で憧れた。
  • 2025年6月3日
    赤い月の香り
    初めて読んだ作家さんだった。この世の全ての香りを作ることができる調香師とそこで働くことになった男の話だった。そこに色々な香りを作って欲しい依頼人がやってくる。香りは欲望であると作中で出てくる確かに五感の中で一番我慢できない感覚かもしれない。他の感覚ではある程度我慢できるが嫌な香りが一番早く耐えられなくなりそうと思った。若宮さんの過去がしっかりと語られないのかと思っていたら同じ世界線の話でもう一冊本があるらしい。時系列的にそっちを先に読むべきだったかなと思いつつ、今度読んでみたいなと思った。
  • 2025年6月1日
    光
    今まで読んだ三浦しをんの作品とは少し違って少しどんよりした作品だったので少し驚いた。こんな作風も書くことができるのだなと感じた。個人的に村の閉鎖的な湿度の高い話が好きなので面白かった。大人になりきるまでに経験したことは一生に影響する。作中のキャラクターほどの重い経験でなくてもそういうことはあるよなと思った。どの場面を切り取っても胸糞が悪い展開だけれどだからこそその暗さに読者が光ある展開を望んでしまう。解説にもあったようにそこをことごとく叩きのめされる。終始作者に振り回された。最近はなんだかこう言うシンプルな表紙に惹かれる。
  • 2025年5月30日
    アフターダーク (講談社文庫)
    単行本一冊に収まる村上春樹を初めて読んだ。(短編集は無しにして)そのせいか今まで読んだ長編とは一味違う印象を受けた。明確にどこが違うとは言えないが冒険譚感が少なかった。夜中も過ぎて朝をうけいれる支度をしているような作品に感じた。装丁がとても内容の雰囲気と合っていて読んでから見ると余韻に浸れる。眠り続ける姉のエリの場面の語りに慣れるのに少し時間がかかったがさらりと読めた。
  • 2025年5月30日
    アイネクライネナハトムジーク
    ほんのりと繋がっている話がいくつか入っていた。表紙のような落ち着いた明るい夜みたいな雰囲気が全体的にある作品だった。どの話も終わり方が絶妙!ドクメンタとメイクアップが好きかなと感じた。ナハトムジークのリングボーイの行動が泣けた。こういったその話では分からないラストを他の話を読んで察したり、この人がとこの人が繋がっているというのが明確に記されすぎてなかったりする感じ、うっすらとした人間関係を感じられる話が好きなので面白かった。今度迷惑そうな客がいたら「誰の娘さんか知ってていってるんですか」の奥の手を使ってみようかな…こういった切り札を持っていたら勇気が出せそう。あとがきで「斎藤ふんちゃら」っていうアーティストの正体がわかってあー!と声を出してしまった。さらっと読めて良き!
  • 2025年5月29日
    男が女を盗む話: 紫の上は「幸せ」だったのか
    面白かった。タイトルに惹かれて読んでみたが、ざっくりのあらすじとしては、古典文学から男が女を盗むという行為にはどんな背景が隠れているのかという話だった。まず、文章が明快で読みやすく複雑な話でもすんなりと入ってきた。 一番心に残ったのは女は死後三途の川を1人では渡ることができないという考え方が存在したことだ。女が死後三途の川を渡る時は、初体験の相手が迎えにくるらしい。初体験の相手が生涯の伴侶であることがほとんどであったその時代ならではの考え方であるとともに、その考えを踏まえて源氏物語を読んだ時の光源氏の台詞の深さにとても驚いた。
  • 2025年5月25日
    火曜クラブ
    火曜クラブ
    ミステリーが読みたくなったので読んだ。読みやすい。私はカタカナが苦手で長編ミステリーになると誰が誰だか分からなくなってしまうことも多々あるのだが、アガサクリスティーの短編は登場人物が出揃ってすぐ種明かしに入るので本当に読みやすい。時代を感じる言葉遣いも上品で、読んでいて自分も上流階級の優雅な暇つぶしに参加しているような気分になれる。
  • 2025年5月24日
    クジラの彼 (角川文庫 あ 48-4)
    遠距離恋愛は辛いと聞くけれどいまいちしっくりきていなくて、この作品で少し分かった気がする。今の時代連絡を取る様々な手段があるけれどふと愛おしくて抱きしめたいと思ったときにそばにいないというのは、辛いときに慰めてほしいと夜にそばにいないのは結構辛いと思った。それぞれに出てくるキャラクターはみんな愛おしく感じた。負けん気が強い人が砕けるところが好きかも…作品の中ではクジラの彼が一番好きかな。読んでない作品のスピンオフでも充分に楽しめた。どの話も恋愛話でありながらカラッとしていて有川浩のラブコメ大好き!と感じました。
  • 2025年5月23日
    アルジャーノンに花束を新版
    アルジャーノンに花束を新版
    名作の一つだとは知っていたが、初めて読んだ。終始読んでいて辛かった。みんなと同じほどの知能がなくても、みんなが羨むほどの知能を持っていてもチャーリィが他者との差異に苦しんでいることが感じられて…本人が望んでいることが何もないような気がして。読み書きができるようになりたいとは思っていたと思うが母親が周りに言えるようにだったり、みんなと仲良くなりたいだったり他者がいるからこその欲望というか。望んでいることには間違いないのだけれどもなんともやりきれない感じがした。個人的には学ぶことは楽しいことであると思う。新しいことを知ることや分からなかったことがわかるのはとても楽しいことだと思う。でも、チャーリィの結果報告からはそれが伝わってこなくて。もっと純粋に楽しいと思える教育の仕方はなかったのだろうか。最後は報われたのだろうか。思うことが多すぎてなかなかまとまらない。これからもふとあるごとに思い返して考えてしまうと思う作品だった。
  • 2025年5月22日
    柳宗悦 「複合の美」の思想
    学校の課題に関係するために読んだ。国際化が進んでいる現代だからこそ刺さる考え方だったと思う。柳宗悦は名前をなんとなく知っている程度であったが平和主義の考え方がとても共感できた。武力行使に対して弱者は武力ではなく内包的な実力を高めることによって対抗するべきだという考えが綺麗事かもしれないけれど負の連鎖を断ち切るためには必要なのかなと感じた。複合の美の思想をみんなが持ったら戦争や宗教的な争いは無くなるのにな…と思った。人となりを読む感じとても愛妻家だったのかなと感じた。
  • 2025年5月21日
    1Q84 BOOK2
    1Q84 BOOK2
    果たして青豆と天吾は出会えるのか。次が気になる終わり方だった。まったく、よくわからない世界観なのに引き込まれてしまう。いくつか村上春樹の作品を読みましたがこの作品が1番ハラハラしている気がする。変な緊張感がずっと続いている感じ。できれば2人が会えるといいな。
読み込み中...