この土の器をも

この土の器をも
この土の器をも
三浦綾子
新潮社
1981年8月27日
1件の記録
  • 牧師が貸してくれたので、読んだ よかった 『……ね、則雄さん、わたしね、いまちょっと思ったんだけど、あなたの弟さんねえ、きっと自分の才能が重いと思うのよ。わたしたち凡人は才能があるって、いいことだと思うけど、才能のある人には、それが苦しいことなのよ。病気なんか、きっと苦しんでないと思うわ』 『ともかく、わたしはこの手記で、大衆の読む雑誌に発表されることの大切さを、つくづくと感じた。クリスチャンは、外に向って語りかけねばならない。』 『白洋舎創立の五十嵐健治先生から、次のような貴重なお手紙が来た。 「(前略)人間は、恵まれる時は一番警戒を要する時です。それはすでにご存じのことですが、益益己れをむなしゅうして主(神)にご信頼なさるように。お得意にならないようにしてください。そして、主のお証しになるように、よきものをもっともっと書いてください」』 『「なるほど、それはおもしろいストーリーだね。まあ書いてごらん。ただし神に祈って、御旨(神の意志)に叶うかどうか、よく考えてみなさい」』 『信仰の道は、自分の思いのままに生きることではない。神の意志のままに生きることなのだ。』 『「綾子、何も売れなくてもよい。神をのみ第一義とせよ」』 『二人がお互いの人格を尊重し合いながら、子供のない夫婦はそれなりに、この世に果たすべき使命があると思っていた。』 『「神の喜び給うことをして、落ちるような小説なら、書かなくてもよい」』 『その頃また、三浦の母はわたしに言った。 「綾子さん、綾子さんは確かに女の仕事は上手とは言えないけれど、でもね、神さまはその人その人に、ちがった使命を与えているのですからね。与えられた才能を使命と思って進んだらいいと思いますよ」』 『「綾子、神を畏れなければならないよ。人間は有名になったり、少しでも金が入るようになると、そうでなかった時より、愚かになりやすいものだ。また、人にチヤホヤされると、これまた本当の馬鹿になるからね。これからの歩み方は大切だよ」』
    この土の器をも
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