読書術

2件の記録
  • *読書で見つけた「読書(する人)」* 《円形の壁面は参考図書でおおわれて、上部に採光用の窓があるだけだから、眺めがいいわけではないが、びっしりならんだ本にかこまれて、ゆったりとした皮ばりの机と椅子で本を読むというのは、ぼくにとっては最大のたのしみのひとつである。ときどき、職員がたのんだ本をもってきて、そっと机上におき、サンキュウといってたちさる。 人があつまっているところだから、多少のざわめきがあるが、それがすべて(じっさいにはすべてではないかもしれないが)、読書をめぐる声と音なのだとおもえば苦にならない。本のなかにいるという、アト・ホームな感じと、自分のうちではなくここまできて本にむかいあっているという緊張感との、バランスがたのしいのだろう。》 — 水田洋著『読書術』(昭和58年9月第3刷、講談社現代新書)
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