京都祇園もも吉庵のあまから帖

2件の記録
本が好きな猫@nekomum2025年11月10日読書日記再読再読してみると、忘れていた物語や展開を改めて楽しむことができた。部分的には再々読しているところもあって、この本は読むたびに、初めて読んだ時よりも好きになっていく気がする✨ もも吉庵🍵 「祇園で生きてきた女としての言葉の一つひとつに重みがある。ふと、漏らすような一言が宝石のようにキラキラ光る。その輝きを求めて、また足を向けてしまう」




霧@yoruto2025年9月23日読み終わった借りてきたp217より、抜粋。 「ええか、巌夫。覚えとき」 「なんやの」 「人に恥をかかせたらあかん。世の中はなぁ、正しいとか正しくないということより、大切なことがあるんや」 「……」 「さっきな、高校生叱るんは、容易いことや。そやけど、そないなことしたらあの子らの立場がのうなってしまう。そやから耳元でささやいてやったんや」 「なんて?」 「一つお願い聞いてもらえんやろか。あそこのお爺ちゃん、お婆ちゃんに席譲ってやってほしいんや。もし、そうしてくれたら、えらいかっこええで〜。きっと祇園でもモテモテや」 巌夫は、それが「粋」というものだと教わった。