

霧
@yoruto
- 2025年5月22日虚像の道化師東野圭吾借りてきた読み終わった
- 2025年5月3日
- 2025年4月27日馬と少年C・S・ルイス借りてきた読み終わった本文、p228より抜粋。 「わが良き馬よ、おまえさんが失ったのは、うぬぼれだけじゃ。いや、聞きなさい、わがいとこよ。そんなふうに耳を寝かせてたてがみを振るものではない。さっきのように謙虚な気もちになっておるのならば、道理に耳を傾けることも学ばねばならぬぞ。おまえさんはもの言わぬ哀れな馬たちの中で生きてきたせいで、自分がりっぱな馬だと思い上がるようになったが、実際にはそれほどでもなかったということじゃ。もちろん、おまえさんは、あの馬たちにくらべれば勇敢だし、頭も良い。それはしかたのないことじゃ。しかし、だからといって、ナルニアでも特別な馬でいられるということにはならぬ。だが、自分が何も特別な存在ではないという自覚を持っておるかぎり、まあだいたい、おまえさんはまともな馬として生きていけるじゃろうと、わしは思うよ。さて、おまえさんも、そちらの四本足のいとこも、台所の戸口へおいで。マッシュがまだ半分残っておるよ」
- 2025年4月25日精霊の木上橋菜穂子借りてきた読み終わった本文、p206より抜粋。 「あのな、おれはいっつも思ってた。テレビなんかで、大芸術家かなんかの特集をやるとき、ナレーターが、『彼は後世に偉大な芸術を残せたのです。それだけは、いつまでも生きつづけるのです』って言うだろ。でも、じゃあ、その他大勢の人は、どうなるんだ? なにかを残せた人は価値のある人生を生き、そうじゃない人はむなしいのか? 何億年っていう時のあとには、人類そのものだって、消えてるかもしれないのにな」 「そう思ったとき、頭の中がしらっちゃけていくような気がしない?」 「だけど、じゃあ、死がなかったらむなしくないのかっていうか、ーーちがうな。 だけどさ、なんで、生まれたあとから教えられたり、考えたりしたことで、生きてることがむなしいなんて考えが出てきちゃうんだ? それって、なんか変だと思わないか? たとえばさ、不幸な人が、人生なんてつらくていやなものだっていうのはわかるんだ。そう感じる場合、あるはずだもんな。でもむなしいっていうのは、ぜったいどっかおかしいとおれは思うんだよ」
- 2025年4月21日模倣犯 (五)宮部みゆき借りてきた読み終わった本文、p67より抜粋。 「犯人は人殺しをしたいんじゃない。あんたの意見に拠れば、奴はただイベントを起こしてるだけだ。言ってみりゃ創作だ。じゃあ、その動機はなんだ?」 「創作活動に動機は要らないよ。作家に訊いてみろ。画家に訊いてみろ。どうしてそんなことをするんだと訊かれたら、連中はたぶん、みんな同じようなことを答えるはずだよ」 ただ、そうしたいからだーーと。
- 2025年4月12日ミセス・ハリス、パリへ行く(1)ポール・ギャリコ,亀山龍樹借りてきた読み終わった本文、p28より抜粋。 ハリスおばさんの城は、苦労つづきのしみだらけという風采だったが、それでもハリスおばさんは、自分なりにけなげに、この部屋をかざってきたのだった。生活の苦しみのにじんでいるハリスおばさんの部屋には、じつのところ、そのような最高級のぜいたく品、あでやかなドレスなどがはいりこむ余地はなかった。 しかし、ハリスおばさんは、そんなドレスをぜひとも自分も持ちたかった。ドレスを戸だなの中につるしておいて、家を留守にして働いているときも、(あそににあれがあるんだよ)と、いつも思っていられる、帰って戸をあけると、そこには、すてきな手ざわりと、目の保養をさせてくれる自分のドレスが待っている。そうなったら、どんなにいいだろう。 読んだ感想(というよりは、ひとこと) ミス ペンローズにはバチが当たりますように!
- 2025年4月6日ライオンと魔女と衣装だんすC・S・ルイス借りてきた読み終わった本文、p99より抜粋。 ダムを目にしたとたん、四人ともビーバーがダムを作る習性の持ち主であることを思い出し、目の前のダムは友人のミスター・ビーバーが作ったものにちがいないと思った。 見ると、ミスター・ビーバーは顔につつましい表情をうかべて立っているーー自分の丹精した庭を案内するときや、自分が書いた物語を読み聞かせるときに人がよく顔にうかべる、あの表情だ。 そこで、スーザンはいちおうの礼儀として「なんてすてきなダムなんでしょう!」とほめた。 すると、このときばかりはミスター・ビーバーは「しーっ!」とは言わず、「たいしたことはありません! たいしたことはありません! まだ完成もしていないんです!」と答えた。
- 2025年3月30日模倣犯 (四)宮部みゆき借りてきた読み終わった本文、p496〜抜粋。 「事件についてしゃべりたくてウズウズしているはずだ。遅かれ早かれ、いつかはしゃべりだす。一度しゃべりだしたら、止まらないだろう。今度こそは自分の気の済むまで、飽きがくるまでしゃべり散らすだろうさ」 「気が済んで、飽きたらどうなる?」 「必ず、また人を殺し始める」
- 2025年3月21日魔術師のおいC・S・ルイス,土屋京子借りてきた読み終わったあらすじ 魔法の指輪で異世界に迷い込んだディゴリーとポリーは、廃都に眠る悪の女王を誤って復活させ、ロンドンに連れ帰ってしまう。女王を元の世界に戻そうとするが、入り込んだのはまた別の世界。そこでは今まさに一頭のライオンが新しい国を創造しようとしていた。ナルニア最初の冒険!
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