Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
霧
霧
@yoruto
  • 2026年2月22日
    グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)
    あらすじ ニューヨーク五十三番街の東のはずれに建つグリーン屋敷。そこで、二人の娘が射たれたのを皮切りに相次いで一家の者が殺されるという恐るべき惨劇が持ち上がった。憎悪と嫉妬が渦巻く中で、一家の皆殺しを企てる姿なき殺人者の犯行が続けられていく……⁉︎ 巨匠ヴァン・ダインが、綿密な計算と構成に基づいて書き上げたこの第三長編は、その全作品中、一、二を争う傑作となった。 p404より、抜粋。 「君の言葉は、なんだか、不吉にひびくよ。君がいうとおりに、今度の犯罪の加害者が見つかったのなら、なぜ、社会は適当な刑罰を加えてはいけないのかね?」 「社会が全知全能ならね、マーカム、判決を下す権利もあろう。しかし、社会は無知で、悪意に満ち、洞察力や理解力のあとかたもない。不正を称揚し、愚劣を賛美する。知性を十字架にかけ、病者を牢獄につなぐ。そればかりではない。《犯罪》と呼ばれているものの捕捉しがたい根源を分析し、あらゆる人間が持っている生まれながらの不可抗力的な本能として、欲しないにもかかわらず、人を死刑にする権利と能力とを持っていると思いあがっている。それが君のいう、ありがたい社会なのだよ、マーカム。ーー殺して、皮を剥ぎたいという組織的な渇望に血迷い、いけにえを、よだれを垂らして待っている狼の群だよ、社会は」
  • 2026年2月6日
    樽とタタン
    樽とタタン
    あらすじ 今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、そこがわたしの特等席だった。常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に無口な学生とクセ者揃い。学校が苦手で友達もいなかった少女時代、大人に混ざって聞いた話には沢山の“本当” と“噓”があって……懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。 p145〜、抜粋。 「恋ほど孤独なものはない。恋ほど豊かな孤独はない。いつかおまえも恋をするだろう。そのとききっとおまえは気づくはずだ」  バヤイが孤独について話したのは、もしかしたら神主の涙を見た時ではなくてこのときだったのかもしれない。 「いまどきの若いものは、ひっついたり離れたり、ああいうのを恋だと思っているようだが、恋というのは人の一生において、そんなに何時も訪れるものではない。まったく訪れないことすらある。ほとんどの人間にはまったく訪れない。なんとなくそばにいた相手とくっつくのを恋だと思っているようなものに、真実など教えようもないが、あれはまったく、恋とは別の、生理現象の一形態である。おまえなどは幼くて、まだわからないかもしれない。しかし後学のために聞いておいたらいい。恋だけが、人から境界を奪う。恋だけが、階級も国籍も年齢も性別の壁も超える」
  • 2026年2月5日
    斜め屋敷の犯罪 改訂完全版
    あらすじ オホーツク海を見下ろす宗谷岬に傾斜して建つ奇妙な館ー通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にその館でパーティが開かれる。翌日、密室で招待客の死体が発見された!行き詰まる捜査陣の前に現れたのは、名探偵・御手洗潔だった!本格ミステリの金字塔、御手洗シリーズを世に知らしめた作品が、大幅加筆の完全版として登場。
  • 2026年1月30日
    告白
    告白
    あらすじ 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞した国民的ベストセラー。
  • 2026年1月21日
    占星術殺人事件 改訂完全版
    あらすじ 密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!? 名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版! 二〇一一年十一月刊行の週刊文春臨時増刊「東西ミステリーベスト一〇〇」では、日本部門第三位選出。
  • 2026年1月18日
    すべての罪は血を流す
    すべての罪は血を流す
    あらすじ ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。人種対立の残る町に衝撃が走るなか、元FBI捜査官の黒人保安官タイタスは捜査を開始する。容疑者は銃を捨てるよう説得するタイタスに奇妙な言葉を残していたのだ。「先生の携帯を見ろ」と。被害者の携帯電話を探ると、そこには彼と"狼"のマスクを被った男たちによる残忍な殺人が記録されていたーー。
  • 2026年1月10日
    カトリと眠れる石の街
    カトリと眠れる石の街
    あらすじ 舞台は19世紀後半のスコットランドの都市、エディンバラ。 街の中に蔓延する眠り病の原因が、自分が住んでいる旧市街の中にあるのではとリズに指摘されたカトリは、ふたりで眠り病の原因をつきとめに行く。 患者が発生するタイミングを調べ、街の歴史を紐解きながら、眠り病の原因を探しもとめるふたり。 そのうち、旧市街が隠している「大きな秘密」がわかってきて……。 対照的なふたりが謎を解きあかす、ミステリーファンタジー!
  • 2026年1月3日
    夢みる宝石 (ちくま文庫 す-31-1)
    夢みる宝石 (ちくま文庫 す-31-1)
    あらすじ 孤児の少年ホーティは養家から飛び出し、見世物で巡業するカーニバルに加わる。小人のジーナやハバナなどはぐれ者の団員たちと友情を結び、自分の居場所を見つけたホーティ。しかし団長モネートルは、不思議な力を持つ「夢みる水晶」を集め、人間への復讐を企てていた……。
  • 2025年12月26日
    ドーン・トレッダー号の航海
    あらすじ いとこのユースティスとともに、突然ナルニアに呼び戻されたエドマンドとルーシーは、カスピアン王やリーピチープと再会し、行方不明の7人の貴族を探す船旅に同行することに。だが行く先々の海域には、未知の生き物や、一行の心を惑わす不思議な出来事が待ち受けているのだった。 以下、p317〜抜粋。 「あなたは何も言わないの、リープ?」ルーシーが小声でリーピチープに言った。 「いいえ。女王陛下、なぜ、そのようなことをおっしゃるのですか?」と、リーピチープがあたりに聞こえるほどの声で言った。「わたくしの心は、とうに決まっております。<ドーン・トレッダー号>で東へ行けるかぎり、東をめざします。<ドーン・トレッダー号>で行けなくなったならば、コラクルを漕いで東をめざします。コラクルが沈んだら、四本の足で泳いで東をめざします。そして、もうこれ以上泳げないとなってもまだアスランの国に到達できなければ、あるいは<世界の果て>の大きな滝にのまれて流れ落ちてしまったとあらば、わが鼻先を日の昇る方角へ向けて沈む覚悟であります。そのときは、ピーピチークがわたくしに代わってナルニアの<もの言うネズミ>たちのリーダーとなるでありましょう」
  • 2025年12月18日
    頬に哀しみを刻め
    頬に哀しみを刻め
    読んで良かった。すごく面白かったです。 著者の他の作品も読みたい。 あと、タイトルがかっこよすぎる! あらすじ 殺人罪で服役した黒人のアイク。出所後庭師として地道に働き、小さな会社を経営する彼は、ある日警察から息子が殺害されたと告げられる。白人の夫とともに顔を撃ち抜かれたのだ。一向に捜査が進まぬなか、息子たちの墓が差別主義者によって破壊され、アイクは息子の夫の父親で酒浸りのバディ・リーと犯人捜しに乗り出す。息子を拒絶してきた父親2人が真相に近づくにつれ、血と暴力が増してゆきー。アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞総なめ!MWA賞長篇賞最終候補作!
  • 2025年12月6日
    三度目の殺人
    三度目の殺人
    あらすじ 「本当のことを教えてくれよ」-『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、勝利するための“法廷戦術”を追求してきた弁護士・重盛。しかし、ある事件の被疑者・三隅は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。本当に裁かれるべきは、だれか。心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。
  • 2025年11月30日
    このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集
    あらすじ 死んだ男を囲む、二人の女の情念。ミッションスクールの女子たちの儚く優雅な昼休み。鉄砲薔薇散る中でホテルマンが見た幻。古い猫の毛皮みたいな臭いを放つ男の口笛。ダンボールに隠れていたぼくのひと夏の経験。日常に口を開く、異界、奇怪を覗かせる深淵を鮮やかに切り取った桜庭一樹の新世界、六つの短編小説。
  • 2025年11月20日
    実は、拙者は。
    あらすじ 深川佐賀町の裏店に住まう棒手振りの八五郎は、平凡かつ地味な男。人並み外れた影の薄さが悩みの種だが、独り身ゆえの気楽な貧乏暮らしを謳歌している。そんな八五郎は、ある夜、巷で噂の幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が旗本を襲う場に出くわす。物陰から固唾を呑んで闘いを見守る八五郎だが、一柳斎の正体が、隣の部屋に住まう浪人の雲井源次郎だと気づき──。影と秘密は江戸の華!? 期待の新鋭が贈る、書き下ろし傑作時代小説。
  • 2025年11月18日
    ぼくの家族はみんな誰かを殺してる
    ぼくの家族はみんな誰かを殺してる
    あらすじ ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがないーその予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり…。
  • 2025年11月8日
    京都祇園もも吉庵のあまから帖3
    あらすじ かつて一世を風靡しながら、不慮の事故で行方を晦(くら)ました歌舞伎役者が、十五年ぶりに京都に姿を現した理由とは。 茶会の準備で老舗和菓子屋の女性が見せた「おもてなし」の神髄。 ようやくお店出しが決まった舞妓に思わぬ事態が……。 祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集い、慎ましくも誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集。 シリーズ第三弾。 文庫オリジナル。
  • 2025年11月8日
    怪物
    怪物
    あらすじ 「豚の脳を移植した人間は? 人間? 豚?」シングルマザーの早織に、息子の湊が投げかけた奇妙な質問。それ以降、不審な行動を繰り返す湊に、早織は学校でのいじめを疑うが……。母親・教師・子供の3つの視点から語られる物語に潜む"怪物“の正体とは。
  • 2025年10月26日
    ボトルネック
    ボトルネック
    あらすじ 亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。 p119より、抜粋。 「何でもなくなれば、いいんじゃないかな」  ゆっくりと、ノゾミがぼくを見る。 「何でもなくなる?」 「そうすればきっと、モラリストにも、ヒューマニストにも」  子供を生んだのは社会的地位のためだと当の子供に口を滑らせる父にも、ご馳走を二人分だけ作ることに腐心する母にも、「子供は金輪際これっきり」という意味の名前にも、 「無敵になれる」
  • 2025年10月25日
    白痴(1)
    白痴(1)
    あらすじ 人々は彼を、愛情をこめて「白痴」と呼ぶ…。この最高の「恋愛小説」はペテルブルグへ向かう鉄道列車の中から始まる。スイスからロシアに帰る途中のムイシキン公爵と父親の莫大な遺産を相続したばかりのロゴージン。2人の青年が出会った絶世の美女、ナスターシャをめぐる熱き友情と闘い。 p427より、抜粋。 「……これでいいの、公爵、ほんとにいいの、そのうちわたしを軽蔑しだすにちがいないんだ、わたしたち、幸せになんかなれっこないの! 誓ったりしちゃだめ、わたし、信じないもの! それに、ほんとうにばかなまねをするところだった!……そう、それよりも、気持ちよく別れましょう、でないと、わたしだって、こう見えて夢多き女ですから、なんの得にもなりゃしないから! わたしがあんたのこと、夢に見なかったと思う? あんたの言ったとおり。もうずっと夢に見ていたんだから、まだあの人の村で五年間ひとりぼっちで過ごしていたときからよ。考えて、考えて、夢に見て、夢に見て。そうしてずっと、あんたみたいな人を空想していたの。優しくて、誠実で、いい人であんたみたいなちょっとしたおばかさんが、いきなりこんなことを言い出すの。『ナスターシヤさん、あなたは悪くない。わたしはあなたを崇めている』って。そう、そんな夢をさんざん見てきたの。ほんとうにおかしくなるほど……」
  • 2025年10月17日
    ルビンの壺が割れた
    あらすじ 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」-送信した相手は、かつての恋人。フェイスブックで偶然発見した女性は、大学の演劇部で出会い、二十八年前、結婚を約束した人だった。やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め…。先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験で話題を呼んだ、衝撃の問題作!
  • 2025年10月14日
    アルジャーノンに花束を新版
    アルジャーノンに花束を新版
    p296より、抜粋。  ときどき初期の経過報告を読みなおしてみて、無学ゆえの書き誤り、幼児のような天真爛漫さ、暗い部屋から鍵穴を通して、外の、目もくらむ光りをのぞいている低い知能しかもたない心などを見た。まわりにいる人々が言っていることに楽しそうに、心もとなさそうに笑っているチャーリイを夢や記憶の中に見た。鈍い頭脳ながらも、自分が劣っていることは知っている。  他の人たちは自分にない何かをーー自分を拒否する何かを持っている。知能において盲目の身でそれが読み書きの能力と関係があるのだと信じていた。それらの能力が得られれば、知能も得られるのだと思っていた。  知的障害者ですら、まわりの人のようになりたいと願っている。
読み込み中...