チエちゃんと私 (文春文庫)

5件の記録
- muma@casa_muma2026年3月8日rikaさんが引っ越した。その家の雰囲気と、女2人、ルームシェアという設定は私に「チエちゃんと私」というよしもとばななの小説を思い出させたので、久しぶりに読んでみることにした。 この本はもう5回は読んでいるはずだけど、やっぱり久しぶりに読んでも、生きることのすばらしさがプチプチしていて、優しい気持ちになる小説だった。読んでからお風呂で柔らかいシャワーを浴びると、自分のお気に入りの記憶が泡みたいに脳内ではじけるのだった。自由で、きれいで、すこし俗っぽくて、本当はすごく計算高く生きることもできるけど、道を踏み外さない。女の人のかわいくて、賢くて、いいところを全部煮詰めたような小説で、本当に大好きだ。自分の肩にまた力が入っていたことに気づく。大切にすべき感情、見るべき景色、語るべき言葉から変な自我が抜けて、ニュートラルになる。ありのまま、少女のまま、また明日からも好きなように歩けばいい、どうしても歩かないといけない道なんてないのだ。こんなふうに思っても、また、どうせ道を踏み外す。こうありたい、が積み重なって、窮屈な人間になっていくのは避けられない。でもまた読み返せばいい。夢みがちで自由だった、大人になりかけの女の子に戻れる。これはよしもとばななの文章だけが持つ魔法なのだ。

ナカガワ@m_m252025年6月7日読み終わった愛おしくて切なくて胸がぎゅうとなる。ちょっと変わった「他人」のチエちゃんへの、かけがえのない、唯一無二の愛。そして家族、恋愛、仕事、生活、すべてへの唯一無二の愛が絶妙に組み合わさって、人生というものはつくられていく。

