芸術家列伝1 ジョット、マザッチョほか (白水Uブックス)

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- ryo i@immoue2025年3月10日読み始めた美術チマブーエとジョットの作品がもっと見たくてアッシジへ。聖フランチェスコの巡礼の旅。その帰りにまずはチマブーエとジョットの章を読む。16世紀からまなざす14世紀。現代からすればその距離感は掴みにくいのだが、ヴァザーリからすれば200年前の伝説的な人物の評伝を書いていることになる。事実誤認などは多いものの、ひじょうに野心的な、きわめて重要な書物であることはわかる(時代に即して啓蒙的、といったほうがいいかもしれない)。ヴァザーリがビザンティン美術を毛嫌いしていたことやジョットの天才を徹底的に擁護している箇所に瞠目。それでも美術家列伝のひとり目として挙げられているのはチマブーエ。