あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇

あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇
あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇
高田郁
角川春樹事務所
2022年2月15日
1件の記録
  • ユメ
    ユメ
    @yumeticmode
    2025年12月26日
    いかなる状況に置かれてもまっとうな商いを続ける幸と五十鈴屋の面々が、改めて好ましく映る。天災に見舞われようと、音羽屋に卑劣な手を仕掛けられようと、幸の掲げる「買うての幸い、売っての幸せ」という信念が揺らぐことはない。 そんな姿を見ていたからこそ、河内屋も「浅草太物仲間から、浅草呉服太物仲間へ」という提案をしたのだろう。五十鈴屋が再び呉服を扱えるようになったことが、私も我が事のように嬉しくてならなかった。真摯な願いが込められた「家内安全」の小紋染めに、しみじみと感じ入る。 商いの形が変わったことで迷いも訪れるが、帆を上げた幸たちならきっと大海原へ辿りついてくれると信じている。青畳の上に転がった淡黄の帯地を船の辿る波路になぞらえた、結びの文章が美しかった。
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