ついてくるもの (講談社ノベルス ミG- 9)

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DN/HP@DN_HP2026年1月7日これは怖かった。「実話怪談」小説、と言いたい「ホラー短編集」。ホラー作家が「蒐集」したとされる「実話怪談」の形式を使った小説たちが集められ「ホラー短編集」として差し出されるとき、これは全てが「実話」なのか、ベースになった話はあるのか、あるいは全てがフィクションの小説なのか、と野暮とは思いながらも勘ぐりながら読むのは結構楽しいし怖い。それはわからないし、実はわかりたくもないから、語られる怪異と同じように「答え」は出ない、出さないまま、問いも解釈も手放して寄る辺がない読み終わる、というのもやっぱり怖くて良い。 などと思いながら読み進めていくと、最後にシリーズもののキャラクタを使った明らかなフィクションの軽めの謎解き小説が収められていることで、これまでの話で憑いてしまった恐怖を落とす、短編集自体のオチにもなっていて、なるほど、と思えたのも良かった。まあ、わたしは読後もしばらくの間は恐怖を抱えていたいタイプなのだけど。 居るはずのないものが居て、あるはずの記憶がない、何故だかはわからないけれど、な「ルームシェアの怪」が、話自体も語り方も特に好きだった。こういうのもっと読みたい。
