沖縄と私と娼婦 (ちくま文庫)

沖縄と私と娼婦 (ちくま文庫)
沖縄と私と娼婦 (ちくま文庫)
佐木隆三
筑摩書房
2019年5月10日
1件の記録
  • 復帰直前の沖縄の場末を歩いて、不躾な質問をする汗をかいて太ったおっさんの良心が語られる。これを是とするか否かが問われるのだが、自分は是とするしかなかった。何も贖えないことを知りつつ語ること選ぶこと後ろめたさと、そう語ることによって、何かができるかもしれないという自負。そういうものだろうと思う。 それはそれとして、沖縄復帰直前の集団就職について書かれた「ひめゆり丸の健児たち」の章は、岸政彦の『同化と他者化』に重ねると、大変に面白い。ちなみに言えば、『同化と他者化』は、『ハマータウン野郎ども』と同じくらいの高みにあって、自分は、マルクス主義、カルチュアルスタディーズ的なところから語られると面倒くさくなってしまうタイプなので(否定するわけではないが、すんなりしないので、面倒なのだ)、そうではない『同化と他者化』のほうが良いと思う。
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