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cookingalone
@cookingalone
  • 2026年1月10日
    金沢・酒宴
    金沢・酒宴
    解説では、四方田犬彦はこの小説にユートピアを見いだしたようであるが、そんな呑気なものではないだろう。 むしろ、語り手は、モダニズムの縁にまで至って、地と図が判然としない中、金沢という土地にどうにか杭を打って止まろうとするが(語り手が何度も自らのいる場所を金沢であると確認しようとするのはそのせい)、気を抜けば、何処とも判然とせぬ場所になし崩しに崩れて行こうとする自らを感覚によって何とか支えようとしている(「理性にとっての最後の拠点は感覚であって、理性と感覚が一致しない場合は我々が我々の感覚に従うことは、夢を見ている時の我々の心理状態からも解る」)。 だから、語られる味覚や視覚や触覚は、これ以上先にモダニズムの考え方を捨てるしかないという縁の縁で、どうにか自らを繋ぎ止める命綱であると同時に、ついに語り手が感覚に従う時、モダニズムが終わった先の光景を垣間見させるエンジンになっている。垣間見えるのはユートピアではない。むしろ、内在性の問題。 四方田犬彦は、たまにノリで見当違いのことを強弁するという悪癖がある。
  • 2026年1月10日
    植物園の歩き方
  • 2026年1月10日
    丹生谷貴志コレクション(1)
    昔、ユリイカに突飛で散らかった文章を書く人という印象を抱いていたが、まとめて読んでみると、一貫している。 縦横無尽に遡って元に戻って、を繰り返し、何処から何処まで本当なんのやら、と思う一方、読み進めるしかなく、この散らかった文章を最後まで読めるのは、一貫しているからなのだろう。 最後におかれた「中世への途上」が途中で終わったのは惜しすぎる。まだ生きているんだから、唐突に書き始めてくれないものだろうか。
  • 2026年1月9日
    二月のつぎに七月が
  • 2026年1月7日
    ブエノスアイレス食堂
    ブエノスアイレス食堂
  • 2026年1月7日
    世界システム論講義
  • 2026年1月6日
    リヴァイアサンと空気ポンプ
    リヴァイアサンと空気ポンプ
  • 2026年1月5日
    太平記(下)
    太平記(下)
    『魁 男塾』という漫画があり、結局、あれはどう終わったのかを知らないが、太平記を読んでいると、むさ苦しい男たちが「名誉!」「名誉!」と叫びながら、ひねもす腹を掻き切り、自らの腸を投げ捨て、無駄死にするかと思えば、戦いのクライマックスで「やっぱ、これ、やめときますわ」と言わんばかりに、ブラックジョーク的なオチをつけて終わらせ、さらに故事を引用しつつ、説教を差し込むという、『魁 男塾』を煮詰めた世界が広がっており、当惑した。 が、底流にどす黒い笑いが渦巻いている感じが次第にクセなってくるところも否定できず、谷崎潤一郎が太平記を引いて、女中たちのドタバタ劇を描いた意味も、ここに来て良く分かった。 解説によれば、水戸徳川でもよく読まれ、尊王攘夷の気風を準備し、明治期以降も教科書で取り上げられ、「太平記」を間に受けた者たちが『魁 男塾』ばりに名誉の戦死を遂げるまで脈々と日本のエートスに深く関わりを持つという。そうしてみれば、私がこのテキストに『魁 男塾』を見いだしたとしても、それほど筋は間違っていないのではないか。
  • 2026年1月5日
    太平記(上)
    太平記(上)
  • 2026年1月4日
    昆虫放談 新装版
    昭和15年といえば、日独伊三国同盟があった年なのだから、戦争の気配がひたひたと足元を浸すように感じられたはずなのに、ここでは、蝶に魅せられた漫画家が蝶の卵を採取して羽化しないことを嘆き、ついに羽化したことに歓喜し、気持ちの良い5月になれば、東京近郊に蝶を追って出かける話が前景におかれ、そんなことに気を掛けてはいられないと言った風でもある。 しかし、同時に、不意にノモハンでソ連と戦って生き延びながら、ソ連と満州の国境におかれた甥から蝶が届くという後景もおかれ、やはりそうかという思いと、同時に、叔父のために、戦場で蝶を採取した甥の行末のことを想像して、慄然とする。 そういう風なのかと思い、そういう風になってしまわないように願う。
  • 2026年1月3日
    新版 就職しないで生きるには
    新版 就職しないで生きるには
    娘が働きたくないというので、旅行中の京都の書店で見かけて、「これ、どう?」と伝えたところ、「買ったら、借りる」と言われ、行きがかり上、買わざるを得なくなった。レジに並びながら裏返すと、結構なお値段なので、辛かったが、仕方ない。 旅行から戻り、娘が読む前に、父としての沽券に関わると考えて読み始めたが、想定していた内容の斜め上の中空を漂った後に、45度くらい降りてきて諭すような内容だった。 つまり、私としては、働きたくないという人間の根源的欲求を嗜め、仕事の意義を説く、みたいな啓蒙書を想定していたのだが、ビートニク、いや、ヒッピー上がりの男が書店を始め、次第に嫌になる過程が描かれているかと思えば、文無しになりつつ、時に、コカイン漬けになりつつ、全米各地のスモールビジネスを見てまわるといった経緯がコカイン中毒者のように早口で語られるといったもので、ヒッピー上がりが書いたビジネス書といえば、半ば遠からずなのではないか。 とはいえ、仕事はせざるを得ないよね、というトーンはあり、しかし、無茶苦茶といえば、無茶苦茶なので、娘に読んで欲しいか言われれば、複雑なところではある。 でも、70年代のスタフグの泥沼に陥って景気の悪かったアメリカで、こういう感じで、なんとか食うには食って切り抜けたしという「感じ」は、娘をいつか何処かで励ますのではないか。それが今再版された理由であるのかもしれない。
  • 2026年1月3日
    ドゥルーズ
    ドゥルーズ
    あっさりしすぎて消化しやすいので、かえってお腹がすくという罠。
  • 2026年1月3日
    沖縄と私と娼婦 (ちくま文庫)
    復帰直前の沖縄の場末を歩いて、不躾な質問をする汗をかいて太ったおっさんの良心が語られる。これを是とするか否かが問われるのだが、自分は是とするしかなかった。何も贖えないことを知りつつ語ること選ぶこと後ろめたさと、そう語ることによって、何かができるかもしれないという自負。そういうものだろうと思う。 それはそれとして、沖縄復帰直前の集団就職について書かれた「ひめゆり丸の健児たち」の章は、岸政彦の『同化と他者化』に重ねると、大変に面白い。ちなみに言えば、『同化と他者化』は、『ハマータウン野郎ども』と同じくらいの高みにあって、自分は、マルクス主義、カルチュアルスタディーズ的なところから語られると面倒くさくなってしまうタイプなので(否定するわけではないが、すんなりしないので、面倒なのだ)、そうではない『同化と他者化』のほうが良いと思う。
  • 2026年1月2日
    王権と物語
    王権と物語
    国文学の文脈で、折口信夫って、どうなんだろう?と思っていたら、ちょうど良かった。いや、これが国文学の文脈とは限らないのだが。
  • 2026年1月2日
    神話学入門
    神話学入門
  • 2026年1月1日
    動きすぎてはいけない
  • 2025年12月31日
  • 2025年12月31日
    オアシスの階級闘争
    オアシスの階級闘争
  • 2025年12月31日
    生のものと火を通したもの (神話論理 1)
    生のものと火を通したもの (神話論理 1)
  • 2025年12月30日
    南洋標本館
    南洋標本館
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